北アルプス上高地でズミ開花 白い花が新緑に映える
北アルプス上高地(長野県松本市安曇)で「コナシ」として親しまれるズミが咲き、初夏の山麓を彩っている。好天に恵まれた22日も、新緑に映える白い花が散策する観光客の目を引いていた。 【写真】地元の呼び名は「コナシ」 ズミはバラ科の落葉樹。上高地ビジターセンターによると、コナシはセンターがある小梨平の地名の由来にもなっている。センター前でも例年より10日ほど早い今月15日に開花。東京都からのバスツアーで夫と訪れた会社員広瀬則子さん(61)は「花びらが白くてかわいらしい。近づくと甘い香りがする」と話し、花に顔を寄せて楽しんでいた。 旅館「明神館」前には樹齢150年余の古木があり、数日で満開を迎えそう。梨子田満社長(70)は「次々と山野草も開花が進んでいる。河童橋から先の上高地の自然も歩きながら楽しんで」と話していた。