双葉署が警戒活動を見直す 入られる恐れがある建物で滞在時間を増やす 外国人とみられる男が侵入映像拡散受け
福島県双葉町の双葉南小旧校舎などに外国人とみられる男が侵入し、無人の室内をうろつく様子を撮影した映像が交流サイト(SNS)で拡散されているのを受け、双葉署は警戒活動の方法を見直す。通常のパトロールに加え、建物に入られる恐れがある場所には、滞在する時間を増やし、犯罪抑止を徹底する。同署は1日、双葉南小旧校舎など町内3カ所の建物を点検し、防犯体制を確認した。 これまでは防犯団体と連携し、建物の敷地内や周辺をパトカーで警戒してきた。これらの活動と共に、出入り口などに警察官がとどまる時間を多くし、むやみに近づけないようにする。建物の管理者には立ち入り禁止の看板やバリケードの設置を呼びかける。 建物の点検は双葉南小旧校舎、双葉町役場旧庁舎、ふたば幼稚園旧園舎で行われた。警察官や町職員ら約20人が臨んだ。佐久間正和署長らが破損や施錠の有無、立ち入り禁止措置の状況を確認した。佐久間署長は「今後、模倣犯が増えないよう抑止対策をしっかりと強めていく」と語った。
映像は先月、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」に投稿された。同署は建造物侵入容疑で捜査している。