【プレビュー】仙台の今季初の3連勝か、新監督初陣の群馬の今季2勝目か| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは5月11日と12日に第15節が開催。ユアテックスタジアムでは、ベガルタ仙台とザスパ群馬が対戦する。
勝点23で6位のベガルタ仙台と勝点6で最下位・20位のザスパ群馬が顔を合わせる。舞台はユアテックスタジアム仙台。対照的なチーム状況にある両者が勝点3を目指し、しのぎを削る。 ホームの仙台は、清水エスパルスとジェフユナイテッド千葉に敗れ今季初の連敗を喫したあと、前々節・レノファ山口戦と前節・鹿児島ユナイテッドで勝利し、今季2度目の連勝を達成。イヤな流れを断ち切り、浮上のきっかけをつかんだ。 今季から就任した森山佳郎監督の下、開幕から第7節までは無敗を貫いていたが、3勝4分けと勝ち切れない試合もあれば、その後は落とすゲームも出てきたが、大崩れすることはなくチームのベースを作り上げてきた。12失点はリーグ4位タイの数字であり、1試合平均1失点を割る堅い守備がここまでのチームを支えている。 GK林彰洋、CB菅田真啓、右SB髙田椋太の三人は開幕からフルタイム出場を続け、左SB石尾陸登とCB小出悠太も前者が13試合、後者が12試合でフル出場を果たしており、守備に安定感をもたらしている。守備陣の顔ぶれは固まっており、ここから浮上のカギは、この堅い守備をベースにいかに得点力を高めていけるかになるだろう。 絶対的なホームアドバンテージがユアスタでの一戦。複数得点に無失点と二兎を達成し、今季初の3連勝をつかみたい。 アウェイの群馬は、この一戦を前に大きな決断を下した。前節・清水戦後に大槻毅監督との契約解除を発表。今季わずか1勝で最下位に沈むチームは新体制で残りのシーズンを戦うことにした。 その後任にはヘッドコーチを務めていた武藤覚監督が就任。窮地に追い込まれているチーム事情や選手の特徴を把握しているとはいえ、限られた時間の中でどのような立て直しを図るか、いきなり手腕が試される状況である。 多くの時間はないだけに着手できる課題は絞られるが、現在5連敗中でその5試合で15失点を喫している守備の立て直しは急務。メンバーを入れ替えるのか、やり方を変えるのか、いずれにせよ、もう一度、守備の原理原則を落とし込む作業が大事になる。 監督交代の大ナタが吉と出るか、凶と出るかは、新監督の初陣次第のところは大きい。まずは連敗ストップが絶対。8試合ぶりの勝利をつかめれば、一気にチーム状況は好転するかもしれない。