急増する死亡事故…この時期の特徴は?ドライバー全員が無事故・無違反の物流会社に学ぶ「安全運転マイルール」
違反者の多くが語った「スピードを出しすぎた理由」
こちらは、去年1年間に県内で発生した車両と歩行者との事故の致死率を速度別にまとめたグラフです。 20キロ台で5.7%、30キロ台でおよそ倍の11.1%と上昇し…50キロを超えると60%に跳ね上がります。 今治市でのスピード違反の取り締まりで、多くの違反者が語った「スピードを出し過ぎてしまった理由」は? 今治警察署交通課 延永いぶき巡査: 「出勤される方が多いので、職場に急いで行こうとして速度を出してしまったという方がほとんどでした」
社員全員が無事故・無違反!物流会社が決めた“3つのルール”
ドライバーの‟安全意識”をどう高めるか?独自の「ルール」で、安全運転に取り組む企業があります。 段ボールの配送を行う東温市の物流会社「レンゴーロジスティクス」。県などが毎年実施する『えひめ無事故・無違反123コンテスト』に9年前から参加しています。 レンゴーロジスティクス 東温営業所 武田三四郎所長: 「5人1組全員達成です。50人」 1チーム5人で参加し123日間、全員で無事故・無違反の達成を目指すこのコンテスト。運転免許をもっている人であれば誰でも参加でき、達成すると、抽選で30万円分の旅行券など賞品もあります。 今回、営業所から参加した50人のスタッフ全員が無事故・無違反を達成しました。 武田所長: 「何の為に安全運転するかというのは、会社のためでもなく自分のためということを認識してもらったら、おのずと安全運転することができると思います」
社員全員の安全運転意識を向上させるため大きく3つのルールを決めました。 まず①「見える化」。 レンゴーロジスティクス 東温営業所 山下晋一課長: 「これが安全日報で…ちょっと急ブレーキ踏んだら2点とかひかれるんですよ」 運行するトラックに急加速や速度超過がなかったかなど、運転を‟点数化”する運行記録計を搭載。 山下さん: 「急ブレーキ踏んだら、どういうところで急ブレーキ踏んだ?と聞いて、それは危なかったなということで、今度からは前もって自分で予測して運転して下さいと注意します」 気になる運転があった場合は、管理職がドライバーから直接話を聞き、アドバイスします。 また、月に2回ドライバー別の「安全運転点数」をランキング化して掲示。 事務 佐伯諭さん: 「前回優勝したんで、今回も優勝しようという気持ちになって、みんな取り組んでますんで」