圧巻の走塁、大谷翔平が得点に絡む三盗、二盗の2盗塁 4打数2安打1打点
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平は21日、ロサンゼルスでのダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で出場。4打数2安打、1打点2得点、2盗塁、1三振で、打率は3割5分6厘。 【写真】三盗し捕手悪送球で生還する大谷翔平。圧巻の走塁を見せつけた 相手先発は右腕フォート。初対決となった一回無死一塁の第1打席はフルカウントから膝元のスイーパーに空振り三振。2点を先行された四回先頭の第2打席は初球の真ん中、95マイル(約152キロ)のフォーシームを逆らわずにとらえ、左翼線二塁打。今季17本目。1死後、三盗を試み、昨季のゴールドグラブ賞捕手モレノの悪送球を誘って一気に本塁を陥れ、1点を返した。今季12個目。 3点を追う六回1死三塁での第3打席は3球目のチェンジアップを引っ張って右前タイムリー。フリーマンの三振時に今季13個目となる二盗に成功、スミスのタイムリー二塁打で生還して1点差に詰め寄った。4点差と離された八回1死走者なしの第4打席は、昨日先発して絶妙なバント安打を決めた3番手左腕マンティフライの内角カーブを降り抜いたが、打球は伸びず右飛。狙っていたのか、大谷は珍しく悔しがった。 試合は終始ダイヤモンドバックスのペースで進み、3-7で敗れて5連勝はならなかった。 打者専念で圧倒的な打撃力を発揮している大谷には「三冠王」をはじめ、さまざまなタイトルの期待も膨らんでいるが、各球団が50試合前後を消化して打倒大谷に燃えるライバルたちが出現している。 本塁打ではマルセル・オスーナ(ブレーブス)と激しい争いが繰り広げられており、現在は大谷の13本を追い抜く14本。打率はベッツ、フリーマンとのNVPトリオの真ん中を打つ2番が主とあって、相手投手も勝負せざるを得ず、3割5分台の高率キープにつながっている。ジュリクソン・プロファー(パドレス)、ウィリアム・コントレラス(ブルワーズ)らが追いかける展開だが、現時点では1分以上離している。打点は2番という打順もあって、なかなか増えていかず、34点にとどまる(その分、得点は3位)。1位のアレック・ボーム(フィリーズ)の44点に対して10点差をつけられている。