ティーショットは“パーオン圏内”が鉄則! でもボギーオンで“よし”とするマネジメントを【柳橋章徳プロコーチに学ぶ90切りのメソッド】
なるほど言われてみればその通り。では、残り10ホールあるパー4はどのような戦略で挑めばいいのだろうか。 「パー4では徹底してボギーオンを目指すことです。基本3打でグリーンに乗せればOKで、いくつか4オンがあってもよしとする。もちろん条件が良かったり、自信をもって打てる2打目ならパーオンを狙ってもいいですが、ハザードが絡んでいたり、グリーンが小さいなど、ちょっとでも弱気になる要素があったら狙わずに刻む。狙うにしてもピンではなくグリーンセンターに打つなど、安全運転の延長でショットマネジメントすることがポイントです」 パー4でボギーオンを目指すにしろ、パー3、パー5でパーオンを目指すにしろショットマネジメントは必須ということだが、やはり気になるのはティーショット。そこでティーショットで破綻しないために一貫してやらなければないことを具体的に教えてもらおう。 「ティーショットはフェアウェイ、もしくはグリーン方向に打てるところにあれば成功で、多少のミスは構いません。ただOBを打ってしまうと計算が破綻するので避けたいところですね。セカンドがグリーン方向に打てるところにあることを “パーオン圏内” と呼んでいますが、たとえチョロで200ヤード残っていても前が開けているエリアにボールがあればパーオン圏内と考えます。もちろんボギーオン圏内と考えてもいいでしょう。 90切りレベルの方のティーショットはある程度散りますが、100切り目標の人と違うのは想定外のところに飛ぶ確率が低いこと。それを踏まえ、例えば落とし所が狭いホールでは刻む、ドッグレッグではコーナーサイドに打たないなど安全第一で臨む。パー4、パー5とも3つで乗せればいいわけですから決して難しい課題ではないはずです」 パー4、パー5とも3打で乗せることを徹底し、そこから逆算してティーショットで打つ距離を割り出すと使用クラブの範囲は広がる。まずは “ティーショット=ドライバー” 一択の呪縛から抜け出し、ボギーオンのマネジメントに馴れることが90切りの第一歩なのだ。 TEXT/Kazuya Kishi Photo/Tsukasa Kobayashi THANKS/GOLFOLIC 中延店
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