松山英樹は漫画『オーイ! とんぼ』の大ファンだった! あるシーンのワザに挑戦したことも。“世界の松山”に原作のかわさき健が直撃
「実際にマスターズに行って、この場所で戦いたいと思いました」(松山)
松山 実際にマスターズに行って、この場所で戦いたいって。初めて、「自分が行くべき場所はここなんだ」と気付いて。それからは、そこを目指して頑張っていました。 かわさき すごいなあ、それも。すごいなあしか言ってないけどね(笑)。机に向かえば、もっといい言葉が出てくるんだけど。でもアメリカによく飛びましたね。 松山 あとは、大学2年のときに日本ツアーで勝てたので。勝ってすぐにプロにならなかったのは、準備したかったというのがある。そして大学4年のときに賞金王になって、アメリカにすぐに行きたいと思ったんです。その年の全米オープンで、たまたまトップ10に入れて、出場資格が少しずつ得られるようになり、そのままの勢いでシードが取れちゃったので。 かわさき 普通は、言葉などが不安になったり、少し段階を追ってと、行けない人も多いですよね。 松山 言葉は、もともとできないものだと思っていた部分もある。あまりにできないから心配で通訳さんを付けてくれた(笑)。まあ、準備したところで僕は英語ができるようになるタイプではないと自分でわかっていたので。勉強してできるようなタイプではない。だから行くならもう、早く行きたいというのがあった。
「飛び込む、ということが皆が一番できないことです」(かわさき)
かわさき 飛び込む、ということが皆が一番できないことです。「とんぼ」もそういう傾向にはありますけれどね(笑)。僕は、「とんぼ」と松山プロがリンクするところって、「ゴルフが好き」ってことだと思うんです。 松山 はははは。 かわさき 火の玉のようにゴルフが好きなんだろうなって。 松山 好きですねえ。 かわさき 仕事でやっているとか、そういうのではなくて、ゴルフが好きで好きでしょうがないんだろうなって。それを一番感じます。ちなみに僕もめちゃくちゃゴルフが好き。才能がないだけで。実は僕は、栃木県の矢板カントリーで研修生をしていたんです。プロテストも5回受けて、落ちました。 松山 僕は受けてないんですよ。今受けたら落ちるかもしれないけど(笑)。ちゃんと受けていたら、今の立場はなかったかもしれませんね。 かわさき そんなことはない。受けずに世界に行けるのがすごい。 松山 でも今の若い選手、ほとんどプロテスト受けていないですよ。 かわさき アマチュア優勝もこれだけ増えて。最年少優勝とかも。 松山 そうです、すごいです。 かわさき でもアメリカに飛び込んだ松山プロを見て、そういう若手が増えているんですよ。若手に経験や技の引き出しを開けて、渡しているんでしょうね。 ※本記事の全文「つづけるチカラ 松山英樹×かわさき健」は『週刊ゴルフダイジェスト』2024年1月9&16日号、および『MYゴルフダイジェスト』に掲載されています。 PHOTO/Takanori Miki、Taku Miyamoto、Tadashi Anezaki ※週刊ゴルフダイジェスト2024年1月9&16日合併号「つづけるチカラ 松山英樹×かわさき健」より一部抜粋
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