[山口県]山陰道「俵山・豊田道路」見学 下関工科高2年生、工法やICT学ぶ
長門市俵山と下関市豊田町を結ぶ
下関市の下関工科高校建設工学科の2年生17人が10日、長門市俵山と下関市豊田町を結ぶ山陰道「俵山・豊田道路」の建設現場を見学し、施工業者らから工事の工法や情報通信技術(ICT)などを教わった。 道路の整備を進める国交省中国地方整備局山陰西部国道事務所が、生徒たちに進路の参考にしてもらおうと企画。生徒たちは3カ所の建設現場を巡り、土工に使われるICT建機や施工中の構造物「ボックスカルバート」を見たり、鉄筋の結束を体験したりした。 長門市俵山の第2トンネル(全長1267メートル)の現場では、作業所所長を務める三井住友建設の仲哲路さんの案内でトンネル内に入り、掘削後の地山の崩落を防ぐ鋼材「ロックボルト」の施工を見学。ロックボルトを打設するための穴を開ける大型機械「ドリルジャンボ」の削孔作業を間近に見学した。 生徒は(16)は「想像していた以上に迫力のある現場で勉強になった。将来は土木に携わる職業に就きたいと思った」と話した。 俵山・豊田道路は延長13・9キロの自動車専用道路。総事業費約630億円で2016年度に事業着手し、開通時期は未定。