台湾経済、今年3.94%成長へ-輸出やAI需要で政府見通し引き上げ
(ブルームバーグ): 今年の台湾経済は2021年以来の高成長になるとの見通しを政府が示した。世界貿易の回復と人工知能(AI)テクノロジーの需要急増が理由だ。
行政院主計総処(統計局などに相当)が30日発表した声明によれば、今年の域内総生産(GDP)は前年比3.94%増となる見込み。従来予想(3.43%増)から上方修正された。官民のAI・クラウドコンピューティング投資が増え、世界的な輸出改善も見込まれるとしている。
今年1-3月(第1四半期)のGDP改定値は前年同期比6.56%増と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想(6.5%増)を上回った。4月末に発表された速報値は6.51%増だった。
当局は台湾の輸出について、今年10%増えると想定。従来予想は6.14%増だった。
原題:Taiwan Upgrades GDP Outlook as Concerns Over Inflation Persist (抜粋)
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Chien-Hua Wan