棚橋弘至がEVIL撃破!試合後も続くH.O.Tの襲撃に柴田勝頼が救出「もし疲れてなければ、明日試合しませんか?」
棚橋「疲れたことがないので、やりましょう!」
新日本プロレスは1月4日、東京ドームで行われた『JR東海 推し旅 Presents WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』において、棚橋弘至の「ファイナルロード」がスタートするランバージャックデスマッチを実施した。試合は昨年の引退発表後、因縁を深めてきたEVILとの一騎打ちであった。 1.5東京ドーム大会全対戦カード 『WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』 日時:2025年1月4日 (土) 14:45開場17:00開始 会場:東京・東京ドーム 観衆:24,107人 試合開始前から緊張感は高まっていた。棚橋は矢野通やボルチン・オレッグらをセコンドに従え、決意を胸に入場。対するEVILはH.O.T(HOUSE OF TORTURE)のメンバーと共に不穏な空気を漂わせながらリングに姿を現した。観客席からは大きな「棚橋」コールが響き渡り、場内の熱気は最高潮に達した。 ゴングが鳴ると、EVILは早々に場外戦に持ち込み、H.O.Tの介入を最大限に活用しながら試合を優位に進めた。棚橋は幾度となくH.O.Tの妨害に晒されながらも、逆境を跳ね返す姿勢を見せ、場内を沸かせた。一方で、EVILの卑劣な戦法に観客のブーイングが巻き起こる中、試合の流れは混沌としていた。 中盤、棚橋は持ち前のテクニックと闘志を武器に反撃を開始。得意のスリングブレイドやフライングクロスボディで主導権を握り返し、H.O.Tの妨害にも冷静に対処した。しかし、EVILは執拗に反撃を繰り返し、試合の行方は最後まで予測不能であった。 終盤には激しい技の応酬が続き、両者ともに一歩も引かない展開となった。EVILは棚橋を金具むき出しのコーナーに打ちつけるなど、痛烈な攻撃を仕掛けたが、棚橋は意地を見せて立ち上がり続けた。そして最後の局面で、EVILの必殺技を逆に利用した棚橋が首固めでカウント3を奪取し、壮絶な戦いを制した。 <試合結果> ▼第4試合 30分1本勝負 棚橋弘至ファイナルロード・ランバージャックデスマッチ 棚橋弘至 〇 vs EVIL × 15分07秒 首固め ※選手が場外に転落した場合、またはエスケープした場合、セコンドがリング内に戻し即座に試合を続行する。なお場外カウントはなしとする。 試合後、H.O.Tは再び棚橋を襲撃。ディック東郷が棚橋を締め上げる中、一人の男が現れた。その正体は、AEW所属であり棚橋の同期でもある柴田勝頼であった。 柴田の登場によりH.O.Tは退散。マイクを握った柴田は「棚橋くん、もし疲れてなければ、明日試合、しませんか?」と呼びかけた。この提案に対し、棚橋は「疲れたことがないので、やりましょう!」と即答。両者が固い握手を交わし、場内は歓声と拍手に包まれた。 試合後のやりとりを通じ、棚橋と柴田が織りなす次なる展開に期待が高まる形となった。棚橋の引退ロードは、単なる決別ではなく、新たなドラマを紡ぐ場であることを改めて示した一戦であった。 ■試合後バックステージコメント 棚橋「(※マスター・ワトの肩を借りて引き揚げてくる。用意されていたイスに座り、息を整えてから)勝つには勝った。でも、これじゃダメなんだ。悔しいけど……。今の俺にできる精いっぱいを、これからも重ねていくけども……。こんな『俺はやられてねえぞ』って、EVILは絶対言ってくるであろうから、先手を取って、2年後か3年後かに、またやってやるよ。(※いったんマイクを置くも、少し間を空けて再び手にして)そして、ひとつ話題を変えて、昨年(※正確には一昨年)から社長に就任しました。昨年のドームは、社長に就任してすぐでした。だからドームへの道のり、その会社の動き、社員の動き、ファンの気持ち、どういうとこがきっかけになってドーム大会が成功するのかっていうのを1年間考えてきた結果の今日、明日です。まだまだコロナ前の動員には足りないかもしれない。けど、ファンの皆さんの1人ひとりの熱量、今日の会場の声援の大きさ。ほんとに第0試合から始まって、第1試合の盛り上がり。ほんとに、心の底からうれしかったです。僕たちレスラーは、ファンの皆さんのその気持ち、喜びやうれしさを、声援でしかわからない部分があります。その声援が今日、たくさんいただけたということ。それが、僕が1年間社長として歩んできた、歩んでこれた。感謝します。明日も、あさっても、大会がありますんで、ぜひJRの新幹線を使って、新日本の会場にご来場ください。ありがとうございました」 --棚橋選手にとって、通常の1.4東京ドームは今回が最後になります。それを終えた今、どのような気持ちですか? 棚橋「そうですね、来年はまだ未定なので、どうなるかわかりませんけども、ドーム大会っていうのはやはり、選手を大きく成長させてくれる場所でした。ほんとに、今日ドームで闘う選手は成長して、今年1年、しっかりと新日本プロレス盛り上げてくれると思います」 ※写真撮影に移るも、ポーズを取りながら棚橋は「おかしいなあ、昔はもっと撮ってくれたのになあ……。昔はもっとパシャ、パシャ、パシャって……」とボヤく。それを聞いてかカメラマンから「こっちに(目線)ください」と声が懸かると「そういうの」と笑みを漏らす。 --最後に同期の柴田さんが助けに来てくれましたけど、どういう気持ちでした? 棚橋「柴田さんはね、今、海外で活躍されてますけど、ほんとに新日本プロレスのヤングライオンで同じ日にデビューして、切磋琢磨を誓って、でも時に考え方の相違から袂を分かって。それでも、今ね、日本での試合は厳しいかもしれない。ただ、どんな形になっても、柴田選手とは闘っておきたいって思いはあったんで、会社としても考えます。(※と言っていったんマイクを置くが、持ち直して)あえて言うんだったら、お帰りと……」 EVIL「(※イスを蹴飛ばし、しばしの沈黙ののち)……ふざけやがってよ。こんなクソ会社……やってらんねえよ。もう出ねえわ。ふざけやがって……。(※集まっている取材陣を蹴散らすように)どけ!」 <写真提供:新日本プロレス>
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