知って得する「ゴアテックス」基本の“キ”。防水機能以外の凄いスペックをゴア社の実験で証明!
機能素材の筆頭格である、「ゴアテックス(GORE-TEX)」。今や多くの機能ウェアに使われる素材となったが、このテクノロジーが初めてファブリックに採用されたのは1976年と思いのほか歴史は古い。 【写真24点】「押さえておきたい「ゴアテックス」基本の“キ”」を写真でチェック
実はあまり知られていないゴアテックスの真実に触れるべく、日本ゴア合同会社に突撃~!
知っておきたい「ゴアテックス」の基本の“キ”
――そもそもゴアテックスは何からできているのですか? 阿部 蛍石という鉱石を加工してフッ素樹脂を作り、それを延伸したのがゴアテックスの要です。「ゴアテックス メンブレン」とも呼ばれ、防水性と透湿性と防風性という3つの機能を兼ね備えています。そのゴアテックス メンブレンに表生地や裏地を圧着させると「ゴアテックスファブリクス」と呼ばれる生地になります。
阿部 ゴアテックス素材を用いて製品化する際に、弊社では厳しい評価基準を設けており、それをクリアして初めてゴアテックスのラベルが付けられ、「ゴアテックス プロダクト」として販売されます。 ゴアテックスは防水機能が注目を集めがちですが、実は他にも優れた機能を有しています。いくつかの実験をしながら機能性を説明しますね。 [押さえておきたいゴアテックス用語] ゴアテックス メンブレン:蛍石という鉱石を加工してフッ素樹脂を作り、それを延伸した素材。これが防水性と透湿性と防風性という3つの機能を持つ。 ゴアテックス ファブリクス:ゴアテックス メンブレンに表生地や裏地を圧着させた生地。 ゴアテックス プロダクト:ゴア社の厳しい評価基準を経て、製品化されたもの。
阿部 ゴアテックス メンブレンがこちらです。多孔質構造という非常に細かいクモの巣状の構造で、光が乱反射することで肉眼では白く見えているのですが、実際には透明です。 これが水を弾きながら内部の蒸れを放出します。