お坊さんコーデをYouTube配信!メイド喫茶(=冥土喫茶)で布教活動 ドローンで飛ぶ仏さまも 型破りな住職「お寺おもしろいやんってインパクトのある体験を届けたい」
「まだまだ魅力があるのに世間に全然伝わっていない」
2児のシングルファーザーでもある池口さん。お寺の仕事に加えて、育ち盛りの子どもたちの面倒を見る毎日です。長男・縁生くん(12)に聞きました。 (縁生くん)「(Qお父さんって普段はどんな人?)愛想よさそう」 (池口住職)「マジか。家の中でいつもニコニコしているかというと、そんなことはなくて、余裕がない時のほうが多いから…」 (縁生くん)「余裕ないとかはしょうがないでしょ」 (池口住職)「あ~結構健気なこと言うてくれるんや」
ハードな毎日を送りながらも新しいことに挑み続ける池口さん。心が折れそうになることはないのでしょうか。
(池口龍法住職)「こんなにおもしろい場所はない、仏教というこんなにおもしろい教えはない。まだまだ魅力はあると思っているのに、それが世間に全然伝わっていない。そこのもどかしさがある間は、まだ何かできるかなという気はします」
御朱印をデジタル上で販売へ ターゲットは“世界”
去年11月、池口さんが訪れたのはWEB制作などを手掛ける大阪のプロダクション。今、新たなプロジェクトを共同で進めているのだといいます。 (池口龍法住職)「プロジェクト名は『GoshuinJapan』。NFT(デジタルアート)を購入するという形で日本のお寺文化を支えてもらう」 御朱印といえば、お参りに行った証としてもらえるものですが、近頃、海外からアート作品としての関心が高く、より世界に発信できる方法としてあえてデジタル上で販売しようというのです。売り上げの一部は参画する寺社仏閣に寄与され、お寺の維持に役立つという仕組みです。 (池口龍法住職)「全国に疲弊しているお寺はいっぱいあるので、そういったところも『GoshuinJapan』を通じて日本のお寺文化が盛り上がっていく方向にシフトチェンジしていくといいのかなと」
「芯の部分が変わらないなら、率先して新しいものを取り入れる」
2週間後。龍岸寺にやってきたのはプロダクションの2人。到着早々、何やらスマートフォンで撮影し始めました。山門をくぐり…お堂に座る池口さんも撮影。何をしているのかというと。 (池口龍法住職)「お参りに来てもらったということを、オンラインで疑似的にかもしれませんけど、体験してもらえる映像をつくりたいと」