名古屋グランパスからW杯合宿に帯同!トレーニングパートナーとは?
5月12日、サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は、FIFAワールドカップ・ブラジル大会に出場するメンバーを発表。13日には「トレーニングパートナー」として2人の高校生も選出。内1名は名古屋グランパスの選手ということで、ファンの間では注目が集まっている。意外と知られていないトレーニングパートナーとは? ■W杯合宿トレーニングパートナーとは? サッカー日本代表は5月29日、直前合宿に向けてアメリカのフロリダ州に出発する。25日までの鹿児島合宿を終え、27日のキリンチャレンジカップ2014キプロス戦(国内最終戦)では辛勝。本番に向け、23人の代表メンバーに一層の期待がかかる。 その23人とともに、「トレーニングパートナー」として選出された2人の高校生もアメリカ合宿に帯同する。トレーニングパートナーとは基本的に、代表選手の補助的な練習相手。しかし代表選手が負傷や体調不良などで練習を休む場合、コーチではなく選手であるトレーニングパートナーを実戦形式の練習に参加させることができるというメリットがある。 トレーニングパートナーは、2020年の東京オリンピックに現行条件(出場登録時23歳以下など)で出場資格を有する高校生年代が対象。つまり、今後のオリンピック代表の強化という側面もある。それ以上の年代は「実力で代表に入ってほしい」というのが日本サッカー協会の見解のよう。次世代の日本サッカーを支えるであろう現在の高校生にとっては、大きな経験となるはずだ。 ■名古屋グランパスから選出!FW杉森考起(17歳) 選出された2人のうち1人が、愛知県を本拠地とするJ1クラブチーム・名古屋グランパスの杉森考起だ。現在高校2年生ながらクラブ史上最年少でプロ契約をした杉森は、下部組織ではなくトップチームに所属。3月19日にはナビスコカップに出場し、すでにプロデビューを果たしている。 プレーの特徴として名古屋グランパス小椋部長は、「まず足の速さ、ドリブル時の速さ。次にボールコントロールやトップスピード時の、正確なボールタッチといった足元のテクニックが非常に高いです。視野が広くインテリジェンスあふれるプレーも見せてくれます」と語る。 2013年にはU-17ワールドカップに出場。同世代の中でもボールコントロールの高さに定評があり、スピードと足元の技術が評価されての選出、という見方もある。
■「トレーニングパートナーを今後に生かす」 未来の代表へ 本人も「今回、日本代表選手のトレーニングパートナーに選出されたことはとても嬉しいです。 多くの日本代表選手とサッカーだけでなく、日常生活でもコミュニケーションを取ることで、 しっかりと今後に生かすことができるように頑張りたいと思います」とコメント。 杉森はこの合宿で成長を果たし、名古屋グランパスでレギュラーを獲得することになるのか?2020年の東京オリンピック代表に選出されるのか?さらには、近い将来のサッカー日本代表としての期待も膨らむ。