トランプ氏（2019年5月撮影）

　11月に行われる米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ前大統領（78）が、プロレスラーから俳優に転身したザ・ロックことドウェイン・ジョンソン（52）を味方につけたと豪語した。 　元プロレスラーのジ・アンダーテイカーとプロレスラーで政治家のグレン・ケイン・ジェイコブズのポッドキャスト番組「シックス・フィート・アンダー」に出演し、7月に起きた暗殺未遂事件後にジョンソンが健康状態を気にして連絡を取ろうとしてくれたと明かした。 　「彼が私を好きだなんて、1度も思ったことがなかった。彼は素晴らしい人物だと思うから、申し訳ない思いだ」とコメント。ジョンソンにずっと嫌われていると思っていたといい、「彼の電話番号が知りたい」と銃撃された時に米総合格闘技団体UFCのCEO兼社長でプロモーターのダナ・ホワイト氏に電話をかけてきたと明かした。 　「私が撃たれた時、皆さんもご存じかと思うが、ロックはダナ・ホワイトに電話をかけて、『彼の電話番号が知りたい。彼の電話番号が知りたい。彼のしたことは信じられないくらいすごいことだ』と言った。彼はそれを勇敢だと考えた。私にとっては、『一体何が起きてるんだ？』と思った。でも、実にそれは良かったよ。ザ・ロック」とトランプ氏は述べた。 　インスタグラムで3億9500万人のフォロワーを誇るジョンソンは、現時点でトランプ氏への支持は表明していない。しかし、政界進出もうわさされるジョンソンが支持を表明すれば、民主党候補のハリス副大統領を支持した歌手テイラー・スウィフトに匹敵する影響力を及ぼす可能性があると米メディアは伝えている。 　ワシントン・ポスト紙によると、ジョンソンは起業家パトリック・ベット・デイビッド氏とのインタビューで先月、トランプ氏の暗殺未遂事件について「ドナルドが好きとか嫌いとか、関係ない。彼らは彼を暗殺しようとした。そんなことは許されない。私は心の底から、それが我々の国としての姿ではないと信じている。だから、あの瞬間に彼が立ち上がる姿を、我々は見たかったんだ」と話していたという。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）