米軍航空機の機密情報漏洩事件 元1等空佐が初公判で無罪主張
米軍の早期警戒機「E2D」に関する特別防衛秘密(特防秘)を商社の社員に漏洩(ろうえい)したとして、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反の罪に問われた元航空自衛隊1等空佐の菅野聡被告(63)の初公判が30日、東京地裁であった。菅野被告は「特別防衛秘密を記録させたファイルを閲覧・供与したことはない」と述べ、無罪を主張した。 起訴状によると、菅野被告は2010年9月、E2Dの構造や性能などに関する特防秘が記録された電子ファイルを米国側から受領。13年1月、商社の社員2人にファイルの内容をパソコンに表示して閲覧させたほか、USBメモリーに保存して渡したとされる。
朝日新聞社