発行枚数は13年連続減少…静岡県の「年賀状」事情 あの手この手の文具店「工作できる年賀状」も
年末年始の風物詩ともいえる年賀状。静岡県民の年賀状事情を聞きました。
県民の意識は…
静岡市民80代 Q.年賀状は出す? A.「出します。毎年。だいたい30枚くらい。やっぱり一年こういうことがあったよとか、元気でいるということを伝えたい」 静岡市民70代:「(年賀状があると)やっぱりお正月だなって。自分が受け取って嬉しいから。だから、必ず出し続けるかは分からないが、年賀状があっていいと思う」
一方でこんな意見も…。 静岡市民20代:「友達はLINEで(年始の)挨拶をするようになって、年賀状は出さないようになったので、やっぱり年賀状は出すのもそれなりに大変というか、もらった時は年賀状のほうが嬉しいが、 LINEのほうが楽かなと思う」 時代とともに変わりつつある“年始の挨拶”。メールやSNSの普及を背景に、年賀はがきの発行枚数は13年連続で減少。日本郵便によりますと、2024年用の当初発行枚数は14億4000枚で、2007年の民営化以降、最も少なくなりました( 2024年14億4000枚、2023年16億4000枚)。
年賀はがきを扱う文具店では
こうした「年賀状離れ」の現状に、年賀はがきを取り扱う静岡市内の文具店では─ オオイシ 大石康弘社長:「2.3年くらい前から出すのをやめる人もいれば、枚数を減らす方も増えてきて、だんだん減っているなという実感はしている」
そうしたなか中で、店ではこんなものが売れ始めているようです。 オオイシ 大石康弘社長:「終活年賀状という定型文で今年をもって年賀状の挨拶を控えますという。そういった文が最初から入った年賀状がある。売る立場としては、ちょっと複雑な寂しい気持ちがする」 また、終活年賀状だけでなく、「年賀状を終える」旨を記した年賀はがきの印刷依頼も増えているそうです。
一方で、店としては紙の年賀はがきを楽しんでほしいと、こんなオリジナルはがきを販売していました。 オオイシ 大石康弘社長:「これがオリジナルのポストカードだが、(はがきを)読んだ後に工作すると、人形ができたり、カレンダーができたり、パズルができたり、飛行機ができたりするカードになっていて、こちらが干支の年賀状バージョンになる」 ホビーの街、静岡にちなんでプラモデルを模したポストカード。はがきをもらった後の話題作りになればと作られました。