大山志保が復帰戦の“2日間”を完走。「ハイハイの状態」からゴルフできる喜びで、笑顔と涙をみせた
2022年6月の「アース・モンダミンカップ」を最後にツアーから遠ざかっていた通算18勝の大山志保が2年5カ月ぶりにコースへ帰ってきた。2006年にはツアー5勝を果たし賞金女王に輝いたが、2022年に「原因不明の難病」が大山を襲った。今年1月まで治療とリハビリに専念していた大山だが、先週開催の「伊藤園レディスゴルフトーナメント」にてツアー復帰を果たした。 大山志保の連続スウィング写真
大山志保を襲った原因不明の病
当初は「種子骨障害」と診断されていた大山。「最初は母指球の痛みで公傷制度をいただいて、休みに入ったんですけど、そのときに状態があまりよくないといわれ、早めに治療したほうがいいといわれて、治療していたら全身に痛みが出るようになったという感じです」と原因不明の病に苦しまされている状況を話してくれた。 また、「原因がずっとわからなくて、いろんなところを検査してもわからず、もしかしたらこれじゃないかと判明したのが、昨年12月で、その治療が始まったのが今年の1月です。それからずっと治療、投薬してきましたが、それでもよくならず、9月まで薬を飲んでいましたが、やはりよくならず、副作用もあったので薬を止めて、今は痛みに耐えている感じです」と様々な方法を試しながらも痛みと共に生活していることを明かした。
ゴルフ復帰への兆し
今年の5月までは眠れないほどの痛みに襲われることもあり、「朝起きて、ハイハイしてお手洗いや洗面台にまで行ったりとか、そういう状況でなかなか原因もわからないから、自分でも辛かったし、そういう状況でした」と当時の生活を振り返った。 今年の1月にストレッチをはじめ、最近になって18ホールを歩いて回るようになったという大山。まだ痛みは取れず、特に下半身の痛みが強いことから大きめのシューズを履いたり、スウィングしては休んだりという状況のなか、伊藤園レディス出場へ踏み切った。 11月7日木曜日に行われたプロアマ戦を終えて大山は「飛距離が2番手落ちて、ドライバーも落ちました。自分は下半身でスウィングするタイプですが、それが難しい状況です。でも、2年と5カ月。この舞台に立ちたいという思いで1日1日を過ごしてきたので、明日それができるかと思うとすごく嬉しいです」と想いを馳せていた。