【欧州市況】ドイツ国債が連立崩壊で下落-FOMC待ちで様子見
(ブルームバーグ): 7日の欧州金融市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を前に様子見の動きとなった。
ドイツで連立政権が崩壊し、ショルツ首相が信任投票の可能性に直面する中、早期に選挙が行われるとの見通しが広がり、ドイツ国債が全年限で下落した。ドイツ国債はイールドカーブのベアスティープ化が進み、30年債利回りは5bp(ベーシスポイント、1bp=0.01%)上昇して2.70%となった。
イングランド銀行(英中央銀行)が金融政策委員会(MPC)で、市場の予想通り政策金利を25bp引き下げた後、英国債は、中期債を中心に上昇。英国10年債利回りは、今週前半に4.59%と1年ぶりの高水準を記録したが、6bp低下して4.50%となった。
トレーダーらが予想するFOMCの利下げを待つ中、欧州株式は反発した。
ストックス欧州600指数は、0.6%上昇し取引を終えた。イングランド銀行が物価上昇率押し上げの可能性を指摘し、英FTSE100指数には重しとなった。ストックス600の業種別株価指数は、自動車メーカーが上昇、鉱業も好調だった。ヘルスケア、パーソナルケア、通信株は低迷した。
個別株では、ドイツの公益事業会社RWE株が上昇した。アクティビスト投資家のエリオット・インベストメント・マネジメントが同社の株式の相当数を取得し、自社株買いを検討するよう促しているとブルームバーグが報じた。イタリア3位の銀行バンコBPMも、資産管理サービスのアニマ・ホールディングに対する買収提案を発表した後、上昇した。
11月7日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:Bunds Drop, Gilts Outperform After BOE Cut: End-of-Day Curves
European Stocks Bounce Back as Investor Focus Turns to Fed, BOE