フェアウェイキープ35.71%もグリーン上でカバー 西村優菜はショット修正し2日目へ
<全米女子オープン 初日◇30日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70> 米国で競演 千怜とさくら【写真】 パー3を除く14ホール中、フェアウェイをキープしたのは5回。率にして35.71%というなかで西村優菜は防戦一方の展開を強いられた。距離もしっかりとあるコースで、ラフも長いとくれば、ティショットを外すと、その後は苦しい場面を強いられる。実際、パーオン率は33.33%だったが、そのなかで3オーバー・35位タイに踏みとどまった。 スポット参戦した日本のメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」で予選落ちの原因になるなど、このティショットは最近まで悩まされてきた課題。2週前の「ミズホ・アメリカズオープン」では「いろんなことを考えながらやった。いい発見もあったしコースでできる回数も多くなった」と復調の兆しもあったが、大舞台で苦戦の元凶になってしまった。 とはいえ、フィーリング自体は悪くない。スイングのリズムなど心当たりはあるため、あとは「なんで右に行っちゃってるのかな」という気持ち悪さを払拭するための作業をしていく。まずはアライメントを見直し、2日目以降の修正につなげたいと考えている。 ただ、そのなかでもパッティングの感覚は良好。2~3メートルのシビアなパーパットが残るシーンも目立ったが、それをカップに沈めながらガマンを続けてきた。 難コースとあって、ラウンド中はかなりの待ち時間も発生した。特に最難関の12番パー3では、「待って、嫌なシチュエーションで難しかった。とにかく集中力は切らさずにというのは朝一から心がけていた」といい、実際に神経を使った。「(ティショットは)7番と6番アイアンですごい迷った。7番だとパーフェクトに打たないとクリークを越えられないと思ったし、大きいクラブで安全にと考えながらやってました」。そしてネリー・コルダ(米国)が10打を要するなど、多くの選手が苦しんだホールをきっちりパーで乗り切った。 「とにかく耐えたいと思ってプレーしていたので。もちろん満足いく結果ではないし、イーブン、1オーバーくらいで抑えたかった。でもトップとの差はまだ5打なので、そこを見てあしたは頑張りたい」。納得はしてないがアンダーパーがわずか4人というタフな大会では、決して悪くない位置。2020、22、23年に続く4度目の出場で、初の予選通過、さらに上位進出につながる2日目にしたい。(文・間宮輝憲)