「お互い切磋琢磨できていて、心の中で励みになっている」カープ島内颯太郎と栗林良吏の関係性
150キロを超える速球を武器に昨シーズン、自身初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手に輝いたカープのセットアッパー・島内颯太郎。今季もフル回転を見せている“8回の男”が考える心境に迫った独占インタビューをお送りする。(全3回/3回目) 【写真】マウンド上で笑顔を見せながら會澤と握手する矢崎 ◆心に響く、先輩からのアドバイス ─島内投手にとって、栗林投手と矢崎拓也投手の存在についてをお聞きしたいと思います。同学年の栗林投手は島内投手にとってどのような存在ですか? 「やっぱり同学年なので、栗林や塹江(敦哉)など、より特別な目線で見ています。ライバルであり仲間でもあるので、栗林の調子が良ければ僕もなんとか抑えてやりたいと思いますし、お互い切磋琢磨できているといいますか、心の中で励みになっています。今僕は8回を投げさせてもらっていますが、リードの場面で栗林に渡せばチームの勝ちが近づくと思うので、良い意味で僕の仕事は“8回で終わり”とも思っていますし、そこに対する栗林への信頼はとても厚いものがあります。何とかつなぐことができればチームの勝ちがおのずと増えてくるのではないかと思っています」 ─矢崎投手はいかがでしょうか? 「矢崎さんとは昨年だけではなく、ブルペンで一緒に話をすることが多くありました。僕が悩んでいる時は、よくアドバイスをくださいます。昨年もそれで僕の中で考え方が変わったり、切り替える大切さを矢崎さんが教えてくれました。そういったアドバイスが僕の中でも大きく響くので、本当にありがたい存在です」 ─最後に今シーズンの目標を伺いたいと思います。具体的な数字の目標を教えてください。 「昨年は62試合に登板したので、今季もすべてにおいてキャリアハイを目指すのは当然ですが、僕の中で一番数字として大事にしたいのは登板数です。チームの中で1番多く登板できるようこだわってプレーしていきたいと思います」
広島アスリートマガジン編集部