がん治療で髪が抜けてしまった子供たちに無償でウィッグを提供「安心感で人に会える」
パルサポートキッズの会 木下道太理事「すごい喜ばれましたね。表情が一変してびっくりしました。急激に笑顔が出た」 ■貯金取り崩すことも・・・家族からの手紙が原動力に 木下さんたちは、これまでにウィッグを全国で680人の子供たちに無料でプレゼントしてきました。 ウィッグの製作費は、ふるさと納税の寄付金や福祉機構からの助成金などで捻出していますが、足りない時には自分の貯金を取り崩すことも。 パルサポートキッズの会 木下道太理事「無料でプレゼントしているので実際のところはすごい資金が必要で、四苦八苦しながらやっているのが実態」 それでも活動を続ける原動力の一つになっているのが、子供たちから届く感謝の手紙です。 ウィッグが届いた子供からの手紙「毛が抜けてきた時はどうしようと思っていたけど、ウィッグのおかげで毛が抜ける時の不安がなくなりました」 母親からの手紙「『外には行きたくない』と言っていた娘でしたが、ウィッグが届いて『外にご飯食べに行こうかな』と言ってくれました」 パルサポートキッズの会 木下道太理事「一つ一つ読んで、感動するというか、我々がやっている活動というのを継続しなくちゃとすごい感じますね」 ■ウィッグをプレゼントされた親子「すごく支えられた」 3年前、木下さんたちからウィッグをプレゼントされた青木結楓さん(10)。 絵を描くのが大好きな結楓さんですが、脳にできた腫瘍の影響で、今は右目がぼやけて見えず、左目の一部だけが見えている状態です。 青木結楓さん Qクラスで一番上手でしょう?「うん。(学校で)ぬり絵係でリクエストをもらったりして、かけるときもあるけどごめん描けなかったってときもある。上手って言ってくれる」 入院して間もなく始まった抗がん剤治療で、髪の毛が抜け始めた結楓さんを見て、母親の由緒さんも不安に苛まれたといいます。 結楓さんの母・由緒さん「怖かったですね、どこまで進む、抜けていくのだろうと。それを本人が気づいたときにどんなショック受けるんだろうと」