球界の“スター”だが…何度かトレード移籍した大物(3)阪神監督と大揉めで“放出”に
プロ野球の世界では、出場機会の増加などを目的に交換トレードが実施されることが多くある。中には、チームの主力として活躍していた大物選手が移籍した事例も存在する。また、1度だけでなく2度以上のトレード移籍によって、野球人生が翻弄されたケースも少なくない。今回は、キャリアの中でトレード移籍を複数回経験した選手を取り上げたい。
江夏豊
投打:左投左打 身長/体重:179cm/90kg 生年月日:1948年5月15日 経歴:大阪学院大高 ドラフト:1966年一次ドラフト1位 プロ通算206勝をマークした江夏豊は、トレードを複数回経験した一人である。 大阪学院大学高校時代から、高い野球スキルが注目されていた江夏。4球団から1位指名を受けて阪神タイガースに入団した。 入団2年目にキャリアハイの25勝、329投球回という異次元の成績を収め、以降は2桁勝利が当たり前の成績を残す圧倒的なエースピッチャーに。 しかし、1975年に監督に就任した吉田義男と折り合いが合わず、同年にトレードで南海ホークス(現:ソフトバンク)へ移籍となった。南海ではリリーフとして活躍した。 1977年オフには当時の監督だった野村克也の退任に伴い、広島東洋カープに金銭トレードで移籍。広島では3年間プレーし、1981年から日本ハムファイターズに在籍。1982年は55試合の登板で29セーブ、防御率1.98と活躍を見せた。 1984年には西武ライオンズでプレー。しかし、20試合の登板で防御率3.65と自身ワーストの成績に終わり、同年に西武を退団。メジャー挑戦を経て、現役から退いた。
ベースボールチャンネル編集部