「合コンは補欠要員」「LINE交換しても進展なし」 恋愛経験ナシ38歳彼が挑む“初めての婚活”の顛末 魅力的なプロフ、写真…あとはどんどん会うだけだが
内閣府の令和4年『男女共同参画白書』によると、『配偶者・恋人はいない』と回答した男性の割合が、20代では約65%、30代では約35%。 また、『これまでデートをした人数』で「0」と回答した割合は20代で約40%、30代で35%と、非常に高い割合になっている。 そうした恋愛経験のない男性たちのなかには、30代後半になり40歳という年齢が見えてくると、漠然と結婚を考えるようになる人たちがいる。 仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、婚活事情をさまざまなテーマ別に考えていく当連載。恋愛未経験の男性たちは、どのように婚活を進めたら結婚にたどり着くことができるのか、仲人から助言をしたい。 【表で見る】気付かずやっていませんか?「お見合いで避けるべき言動」5つ
■彼女のいない歴、イコール年齢 いくお(38歳、仮名)が入会面談にきたとき、開口一番に言った。「“彼女のいない歴イコール年齢”なんですけど、こんな自分でも、婚活をすれば結婚できますか?」。 あと数カ月で39歳になる。40歳という年齢が見えてきて、結婚を現実のものとして捉えるようになった。 また、2つ上の兄が20代後半で大学時代の同級生と結婚。しばらく子どもに恵まれなかったのだが、4年間の不妊治療を経て子どもを授かった。家族を築いた兄夫婦を間近で見たことも、結婚を真剣に考えるきっかけになったという。
「兄貴のところは友達夫婦みたいな関係で、子どもは自然に任せていたのだけれど、2人が36歳になったとき、年齢的なことを考えて不妊治療を始めた。それがまた大変だったみたいで、『治療のことで夫婦げんかが絶えないよ』って、僕の前でこぼすこともあったんです」 それが念願の子どもを授かってからというもの、兄の気持ちにも、夫婦の絆にも大きな変化が生まれたという。 「父親になると男って変わるんだなって、兄貴を見て思いました。家族を守らないといけない責任感なんですかね。子どもを挟んで、また2人がいい感じで寄り添っているのを見て、自分も結婚をしたくなったんです」