“苦手”がくれた教師の夢、吃音の高校生が接客「私は話すことが大好き」
カフェスタッフたちの接客を体験した悠成くんのお母さんは、「(悠成くんは)人がすごく好きなんですが、うまく話せないということで、なかなか接客業ができないんじゃないかと思っていました。でも吃音があっても、こういうことされてるのは子どもにとって希望なんですよね」と、悠成くんの将来に思いを馳せた。
悠成くんの将来の夢は「獣医」。しかし、飼い主とうまくコミュニケーションがとれるか心配だという。そんな悠成くんに対して蒼唯さんは、「“吃音”は自分にしかない個性と思ってほしい」と話し、「吃音だからできることがある。吃音だからここ(カフェ)に来てくれて出会えたし、吃音をプラスにしてほしい」とエールを送った。
カフェのメッセージボードに、「自分も吃音だけど、ここに来てほっとしました」と記した悠成くん。「これからは、もっと自分に自信を持って、学校でガンガン発表して、やりたいことは、吃音でも諦めずどんどんやっていこうと思う」と力強く語った。
カフェ終了後、蒼唯さんは「お客さんとの会話もとても楽しくて、想像以上の自信になった。高校卒業するまでに、バイトに挑戦したいなと思い始めました」と話し、“アルバイト挑戦”という次なる目標を掲げた。 “吃音”を個性としてとらえ、自身の経験から将来の夢を見つけた蒼唯さん。「先生の夢に一歩近づきましたか?」という問いに、「大きく近づきました」と達成感に満ちた表情で明るくはっきりと答えた。