若き王様だったサントス時代、39ゴール奪ったMSN時代…… ネイマールの“全盛期”はいつだったのか
ややピークに達するのが早かったか
ブラジル代表FWネイマールの全盛期と呼べる時期はいつになるだろうか。現在はサウジアラビアのアル・ヒラルに所属しているが、最近は怪我に苦しめられている。32歳を迎え、もう以前ほどの圧倒的パフォーマンスを期待するのは難しいとの見方もあるだろう。 今回英『GIVE ME SPORT』はネイマールがキャリアの中で最も輝いた瞬間をランキング形式で紹介しているのだが、1位に選ばれたのは母国ブラジルのサントスでリベルタドーレスを制した2011年だ。 サントスでのネイマールはまさに若き王様であり、通算225試合に出場して136ゴール64アシストの成績を残した。2011年にはリベルタドーレスで6ゴール3アシストを挙げて優勝に貢献。その年の12月に行われたクラブワールドカップでは黄金チームだったバルセロナに0-4で粉砕される苦い思いも味わったが、当時のネイマールにワクワクしたファンはかなり多いはず。 そして2位に選ばれたのは、バルセロナでリオネル・メッシ、ルイス・スアレスらとMSNを形成して3冠を達成した2014-15シーズンのことだ。バルセロナの王様はメッシだが、ネイマールもシーズン51試合に出場して39ゴール10アシストを記録。MSNだけで122ゴールを奪った伝説のシーズンで、これ以上の攻撃ユニットが完成することはないかもしれない。ネイマールが欧州で記録したキャリアハイ得点数は2014-15シーズンの39ゴールとなっているため、このシーズンこそがネイマールの全盛期と言えるだろうか。 その後ネイマールはパリ・サンジェルマンへ移籍してパリのキングとなったが、悲願のチャンピオンズリーグ制覇は果たせず。怪我も増え、徐々にキリアン・ムバッペが主役となっていった。パリでもネイマールのパフォーマンスは見事だったが、サントスやMSN時代に比べると物足りないところもあったかもしれない。 ネイマールはピークに達するのが早すぎたのか。現代では30代後半でもトップレベルで活躍する選手も多いが、32歳ですでに欧州を離れている現状は少々寂しいところもある。
構成/ザ・ワールド編集部
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