地方で増え続ける廃校…新潟・村上市は“子育て支援センター”に整備♪かつての学び舎に再び子どもの声
新潟県村上市に新たな子育ての支援施設が整備され、4月1日にオープンした。かつての小学校を活用した施設に子どもたちの元気な声が戻ってきた。 【画像を見る】子育て支援センターに姿を変え…廃校の小学校に再び子どもの声!施設内部は!?
床暖房も導入! 村上市に新たな子育て支援センター
4月1日にオープンを迎えた村上市の子育て支援施設「きらきら子育て支援センター」。 プレオープンとなった3月28日には0歳~6歳までの子どもを持つ親子約20組が訪れた。
思い思いの玩具で遊ぶ子どもたち。見守る保護者にも笑顔が見られる。 この施設は3月に閉所した市内の「上海府子育て支援センター」に代わる地元の育児拠点施設として整備されたもの。
遊び場の一部には、冬でも元気に遊べるようにと、床暖房も導入された。 保護者は「冷たい床を触るとすぐ手が紫色になったりするので、とてもありがたい」「子どもも喜ぶし、色んなお母さんと交流できていい」と喜ぶ声が聞かれた。 冬には大雪になることもある村上市。「寒くなると連れ出すところがなくなる」という保護者の悩みに応えようと、施設の整備に市も力を入れている。
センターには、保育士を含む3人のスタッフが常駐し、育児の悩みもサポートする。 「お母さんの気持ちに寄り添い対応できたらなと思う」赤ちゃんをあやしながらこう話すベテランスタッフは気軽にどんな相談でもしてほしいと語る。
“空き校舎”活用した遊び場 すでに人気スポットに
真新しいこの施設だが、この建物は2020年3月、児童数の減少により144年の歴史に幕を閉じた村上市立神納東小学校の校舎だったものだ。
新型コロナ禍で寂しい閉校の日を迎えた小学校…あれから4年が経ち、子どもたちの元気な声が戻ってきた。
高橋邦芳市長は「拠点があるところをベースに色々なことができる。また色々な活動している皆さんもこれからどんどんここに集まっていただく」とその狙いを話した。
空き校舎の活用を進めるため、2022年にはすでに小学校の体育館を「屋内遊び場」として整備していた村上市。 2023年度は来場者が3万3000人に上るなど市内外から人気のスポットとなっている。
高橋市長は「村上市は子どもたちをしっかり育てていく。お父さんお母さん方もしっかり応援して行く取り組みをこれからも進めていきたい」と意気込んだ。 少子化によって、廃校を余儀なくされる学校が年々増える中、かつての学び舎を再び子どもの育つ施設へ…廃校をどう活用していくのか、今後の自治体の取り組みに注目だ。
(NST新潟総合テレビ)