「子どもを褒めるのと甘やかすのは違う」義父・関根勤の言葉に共感した歌手K「娘には自分の失敗談を包み隠さず話して」
■「絵本には即興でメロディを」 ── シンガーソングライターであることが子育てに影響している部分はありますか。 Kさん:小さいころからよく子どもに歌っていました。妻は絵本を読んであげているのですが、僕は絵本にメロディをつけて歌っています。でも、即興なのでうまくいくときはしっかり聞いてくれて、うまくいかないと全然興味を持ってくれませんね(笑)。あとは、曲ができたら必ず子どもに聞かせるようにしています。というのもポール・マッカートニーが曲をお子さんに聞かせて、その反応を見ていたというエピソードがすごく印象的で、これは僕もやってみたいと。弾き語りの曲を弾いて、「こっちがいい?あっちがいい?」と子どもに聞いています。
── 娘さんはどんな反応をしますか。 Kさん:子どもなのでもちろん具体的ではないのですが、「うーん、ちょっと悲しい」とか、「ここの展開は普通」とか。結構、偉そうではあるんですけど。小さいころからいろんなジャンルの音楽を聞かせていたので、フィーリングとか、こういうのはかっこいいと思うものが本人の中ではあるようです。もちろん娘の反応のすべてを採用するわけではないですが、娘が僕のライブに来て仕上がった曲を聴く際に、自分の選んだものがこういうふうに変わっていったということもわかってもらえるかなと思っています。
── お子さんにはどんな音楽を聴かせているんですか。 Kさん:僕がよく聴く、ソウルミュージックにR&B、ヒップホップ、子ども向けの童謡もです。子どもがピアノ教室に通っているので、習ってきた曲を僕がアレンジすることもありますし、音楽で楽しく遊ぶということは小さいころからの習慣になっています。僕はミュージシャンを仕事だと思ったことは一度もなく、趣味でやっていると思っています。好きなことがなくなってしまうとつまらなくなってしまうと思うんです。ピアノを始めたころ、楽しくて夜も寝ずに弾いて、学校で寝て(笑)。こういう気持ちをずっと忘れたくないですね。子どもたちにも、自分が夢中になれるものを持ち続けてほしいと思います。