石破首相 マレーシア・インドネシア訪問へ 中国念頭に安保協力確認 トランプ氏就任前の訪問の意味は…
石破首相は、1月9日から4日間、マレーシアとインドネシアを訪問する。国際会議の出席以外で外国を訪問するのは就任後初めてだ。 石破首相の今回の訪問は、経済面での協力に加え、覇権的な動きを強める中国を念頭に、安全保障分野での「戦略的パートナー」国としての関係を深める狙いがある。インドネシアでは、2024年10月に就任したプラボウォ大統領と高速警備艇の無償供与で合意する見通しだ。 同行筋は、20日のトランプ氏のアメリカ大統領就任を控えたこの時期の訪問である意義を強調する。「トランプ氏はASEAN(東南アジア諸国連合)地域に関心を持っていない」と指摘。トランプ氏の就任前に石破首相が訪問し、日本としてアメリカのASEAN地域へのコミットメント(関与)をつなぎとめる努力をする意思を伝えると説明する。 今回訪問するマレーシアは、2025年のASEANの議長国だ。マレーシアとインドネシアは、アメリカにも中国にも中立的な「バランス外交」をとる。政府関係者は、米中以外の「パートナー国」として、日本の存在感を示したいとしている。 一方、石破首相を迎えるインドネシア政府は歓待モードだ。首脳会談が開かれる予定の場所は、首都ジャカルタから約60km離れたボゴール宮殿。 プラボウォ大統領が就任後、同宮殿に初めて迎える外国首脳が石破首相だ。さらに、石破首相のために宮殿の庭園に仮設テントを設営し、昼食会を開く。関係者は「これは過去の政権でもなかったことだ」と話す。 今回、佳子夫人も同行。ファーストレディとして外交デビューし、石破首相をアシストする予定だ。
フジテレビ,政治部
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