健大高崎・佐藤龍月「力を出せたのは座禅の力」 センバツ
第96回選抜高校野球大会は31日、阪神甲子園球場で決勝があり、健大高崎(群馬)が3―2で報徳学園(兵庫)に競り勝ち、春夏通じて初の甲子園優勝を果たした。 【激闘の決勝戦を写真で】健大高崎-報徳学園 健大高崎の2番手として九回から登板し、今大会を22イニング連続無失点で終えた左腕・佐藤龍月(りゅうが)投手(2年)の試合後の主なコメントは次の通り。 ◇先発した石垣は「心強い」 ◇健大高崎・佐藤龍月 (準々決勝で左手中指を痛め、九回は)指の痛みはあったが、最後の1回なので気持ちで投げようと思ってマウンドに上がった。(最後の球は)真ん中のスライダーだったが、うまく曲がってくれて空振りを取れて良かった。新チームが始まってから甲子園で優勝する目標があった。達成できてうれしい。 (先発の石垣投手は)初回に2点を取られて苦しい展開だったが、うまく立ち直って、その後は0点に抑えてくれた。同じ学年でダブルエースでずっとやってきたので心強い。指の状態が良ければ絶対に先発していた試合で悔しい気持ちだったが、石垣がマウンドに立って、いい投球をしてくれたのでうれしかった。 石垣は甲子園が始まる前から、甲子園の舞台で150キロを出すことを目標にしていた。達成する力はすごい。自分も150キロを出したいと思っていたが、先発が多かったので、試合を作ることに専念できた。 (今日は)50球ぐらいなら投げられたと思う。(連続無失点は)この舞台で自分なりにいい投球ができた。これからの試合に生かしたい。走者を出しても平常心で投げられたのが良かった。力を出すことができたのは、試合前にやっている3分の座禅の力かなと。無心になれて邪念を消せる。どんなピンチの場面でも平常心で投げられた。