“紀州のドン・ファン殺人公判”「キメて他の女とすると思った」「私はお断りです」須藤早貴被告(28)の言い分…夫に頼まれ覚醒剤を購入
「社長に頼まれたと言っても、信用されないと思いました。現にこうして“氷砂糖”でも逮捕、起訴されていますから。その当時から人殺し扱いされていましたし、言えばどうなるか分からなくて怖かった」
「キメて他の女とセックスすると思った」「私はお断りです」
検察側の被告人質問では、こんなやりとりも。 ――野崎さんは覚醒剤を何に使うと思った? 「特に何も。私はお金がもらえればよかったので。『キメセク』(覚醒剤を使用した性行為)ですかね」 ――それはあなたと? 「私とはしない約束なので」 ――あなたと性的な行為をしたいと思ったのでは? 「社長の周りに女はいっぱいいますから。その中の誰かとじゃないですか。私は言われても断ります。私には関係ないです。勃ったところで、セックスはしません」 ――手ではしていたのでは? 「ゴム手袋をつけていれば、してあげます。口でするのとセックスは断ります」 ――なぜ野崎さんに頼まれて覚醒剤を買った? 「私と使うわけではないですし、たくさん女性と会うから、欲しいんだろうなと」 須藤は夫である野崎氏との性行為を頑なに拒絶する一方、違法な薬物入手の依頼は拒否しなかったことになる。しかも、催促された当日のうちに闇の住人と取引している。 ――催促があった日に密売人と接触したのは? 「いつまでにと言われたわけではないんですが、『あれ、どうした?』と言われ、急かされたと思ったので」 ――密売人には「ダンナにバレるから」と言って急がせた。「夫に頼まれた」と言わなかったのはなぜ? 「深夜、外に出るのが怖かったので、急かす設定としてそれが思い浮かびました。その日はそう思いました」 検事との応酬が続く須藤の被告人質問は、11月15日にも行われる。 11月13日(水)正午配信の「 週刊文春 電子版 」ならびに11月14日発売の「週刊文春」では、須藤がネットで検索していた猟奇殺人者の名前や違法薬物の種類、本人がそれらに執着した理由についても、詳しく触れている。
「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル
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