「本物の意地悪ってそんなもんじゃない」パパの説明に納得しながらゾッとした話
19歳年上の夫とふたりの子どもたちと暮らすイラストレーター、よこみねさやかさん。小学生の息子の悩みに答える夫の発言に、数々の名言が散りばめられていることに気づいたそう。子どもにありがちなお悩み「あの子に意地悪された…」に対しても、いきなりナナメ上からの回答!その驚くべき内容とは──。 【漫画】「いったい過去にどんな辛いことが…」思わず勘繰ってしまう訳知り顔なパパの発言(全8枚)
■「意地悪された」と落ち込む息子に夫は「それは意地悪じゃない」衝撃の理由は 子どもたちも成長し、悩みの内容も少しずつ高度になってきた。特に人間関係の話はこちらとしても悩ましい…わたし人間関係へたくそだから。わが家では、そんなときこそ夫の出番。いらない気を使って聞きたいことをうまく聞き出せない私とは違い、わが子の心をうまくほぐしながら話を聞き出すテクニックはさすが。センスの有無ももちろんのこと、私よりも19年長く人生経験を積んだだけあるなあと頼もしく感じます。
性格も考え方も人それぞれ。同じ人間はひとりとして存在しない以上、自分と相性の悪い人間は必ずいるものだから無理してつき合う必要はないのだと理解したのは大人になってから。 今でこそ「集団生活の中では程よい距離感とバランス感覚こそが大切で、みんなと仲良くするために疲弊する必要なんてないのだ」と割りきることができていますが、息子のまめと同じ小学校3年生の頃なんてまだまだ「ともだち100人」の呪い全盛期。人とうまく仲良くできないことで怒られたり、そんな自分はダメな人間なのだと落ち込んだりで毎日が忙しかった時期です。
ですから、まめが誰かから言われた心ない言葉に傷つき「学校を変えたい」などと言い出したときにもさほど驚きは感じませんでした。 そうなれば家族会議です。まめが今の状況でほんとうに苦しんでいるのであれば転校もやぶさかではないことは伝え、環境を変えるリスクを取ってでも避けるべき状況なのかを考えるため、誰にどんなことを言われてどう傷ついたのか、環境を変えることによってまめ自身にも新たなストレスが生まれる可能性もあるかもしれないがそこは大丈夫か…などなど、夫は細かくヒアリングしていました。