清水隆行氏、巨人・丸は1番でリズムが変わり打撃の感覚がかみ合った 3安打3打点は「見事というほかない」
◆JERA セ・リーグ DeNA2―6巨人(28日・横浜) 3点以上の得点が取れない試合が続き、チームに漂っていた重い展開を変えたい。実績も経験もある丸の1番起用には、そんな阿部監督の狙いがあったと思う。1番は自分にも経験があるが、まず攻撃的な打撃で流れを呼び込み、チームに勇気を与える役割が求められる。 【動画】打ち込みをする丸佳浩 丸は3打席目まで全て初球打ち。その積極的な打撃だけではなく、5打席立って、スイングを5回しかしていない。つまりファウルも打っていないということ。この試合まで7試合、26打席ヒットが出ていなかったが、状態が良くないと捉えたと思った球がファウルになったりする。この試合では自分の感覚がかみ合って、ワンスイングで球を捉えることができていた。 1番に置かれたことで、リズムや見える景色が変わったことが功を奏したかもしれない。3安打3打点。見事というほかないが、これほどの打者だから1本出ると一気に結果が伴うようになるもの。2番の佐々木も3安打したが、丸が先に走者をかえしてくれたことが大きい。しっかりと丸が流れをつくったこの一戦をきっかけに、チーム全体もガラリと変わる可能性がある。(野球評論家・清水 隆行)
報知新聞社