マツダの3ローターターボエンジン搭載のマクラーレンも登場!!! 2025年のTOYO TIRESもアツかった
2025年1月10日から開催された「東京オートサロン2025」(千葉県・幕張メッセ)では、TOYO TIRESが魅力的なブースを出展していた! 【写真を見る】過激すぎるマクラーレンP1GTRXの全貌
超過激なドリフトマシンも展示
TOYO TIRESは、幅広いラインナップの中から、ハイパースポーツモデル向けからオフロード用まで幅広いラインナップを東京オートサロン2025のブースで展開。ド派手な印象の展示が大きく注目されていた。 ひとつは、マクラーレンP1 GTRX用の「PROXES R888R Drift」。製品名にあるように、ドリフト用に改造されたマクラーレンP1GTRXのためのタイヤだ。 ニュージーランドのレーシングドライバー、“マッド・マイク”ことマイケル・ウィデットのディレクションの下、本来の4.0リッターV8ハイブリッドシステムを、マツダの3ローターターボエンジンに換装したドリフトマシンだ。 1000psのエンジンパワーや変速機などが話題になりがちのマシンだが、実はドリフトの重要な要素のひとつがタイヤ。ドリフト狭義で数々のタイトルを獲得してきたことを謳う、プロクセスシリーズの専用タイヤが、TOYO TIRESの誇りでもあるのだ。 もうひとつの話題が、新製品の「OPEN COUNTRY R/Tトレイル」。再生ビードワイヤや耐久性の高い材質を多用して“サステナブル”をうたうタイヤだ。 会場では、JAOSがカスタマイズしたレクサス「GX550オーバートレイル」に装着して、性能とデザイン性の高さを印象づけていた。ラダーフレームにリアリジッドサスペンションという本格的オフローダーだけに、ボルト装着のオーバーフェンダーで迫力が増していた。そのオフロードでの性能ぶりをアピールする組合せだ。 「今後の製品戦略の要となるのは、デザイン、耐久性、性能すべてを追求した私たちの製品づくり。それが企業の独自性になると思っています」 2024年、北米の「BAJA400」で4連覇を成し遂げたしたモンスターマシン「Mason AWD Desert Truck」の横に立って、清水隆史代表取締役社長&CEOは、短いインタビューに応えてくれた。 モータースポーツをはじめ、日本でもファンの多い製品づくりで知られるTOYO TIRESだが、モータースポーツでもバッテリー駆動になろうかという時代を見据えて、新しい方針も考えているのだろうか。 「今、日本もオフロード車が大きな市場を形成していて、私たちはそこでの優位性をしっかり確保しています。今後も状況に応じて市場に柔軟に対応していきます。米国市場ではEV(電気自動車)ピックアップ向けのタイヤも販売していますし、我々しか作れないものもあり、それを優位性と捉え、企業活動を続けていくつもりです」 東京オートサロン2025のなかでもひときわ大きな存在感をはなっていたTOYO TIRES。圧倒的な製品バリエーションで、クルマにとってタイヤがいかに重要な存在かを、強く印象づけてくれたのだった。
文と編集・稲垣邦康(GQ)