クルマ好きも納得? デザインが良いコンパクトカー3選。
その1─マツダ2
現行型は「デミオ」として2014年に発表されました。この記事を書いてて改めて思ったのですが、もう9年前なんですね! 現在のクルマにしては珍しくロングセラーで、大きなマイナーチェンジも2回行っています。このクルマは評判の高いマツダデザインの中でも一番良いと思っています。 コンパクトな車格なのに非常に躍動感がありますね。9年経っても全く古さを感じさせません。若い人はもちろん、クルマを知り尽くした方も十分に魅力を感じると思います。また、インテリアデザインもいいんですよね! 最近どのセグメントでも横基調のシンプルなインパネがトレンドなのですが、このクルマはいち早くやっています。非常にシンプルながらスポーティさと質感も兼ね備えた、秀逸なデザインだと思います。
その2─プジョー208
プジョーのハッチバックは、私が若い時から魅力的なクルマがありました。ピニンファリーナがデザインに関与した205を筆頭に、走りを重視する方は106も人気でしたね。懐かしいです。そんな系統がこの現行型208に感じられます。 デザインの基本構成はシンプルで、マツダ2ほど凝ってないのですが、特にリアビューのプロポーションが秀逸ですね。クルマにおいてリアビューというのは重要で、フロントみたいにグリルなどの構成要素が無い分、プロポーションの良し悪しがモロにでます。皆さんも、リアビューがカッコいいなと思ったら、そのクルマは全体的にプロポーションが良いと思っていいです。
その3─ホンダN-ONE
軽自動車というのはデザイン的に、ものすごく難しいクルマです。なんせ車幅が1480mm以下ですからね。今やグローバルで販売するクルマだとデザイン的には1800mmでも狭いと感じてしまう中、この車幅で良いプロポーションは望めません。また軽自動車は使われ方の特性上、室内は出来るだけ広くとることも必須です。しかし、その中でも良いなと感じるのがこのN-ONEです。 まずプロポーションにオリジナリティがあります。とてもシンプルなのですが、特にリアゲートやCピラーの傾きが効いてます。本来はもう少し全高を低くしたい感じだと思いますが、広さとデザインの両立をうまく取ったデザインです。私も軽自動車から1台選ぶとしたら、このクルマ一択ですね。 以上私の独断でしたが、もっとも、よりアウトドア志向の方はSUV、より空間志向の方はスライドドアのクルマを選ぶと思いますし、その中でも良いデザインのクルマはあります。今回はデザインの良し悪しがわかりやすいベーシックなクルマを選びました。 また機会がありましたらデザインの解説を行いますのでよろしくお願いいたします。
文= 渕野健太郎