やす子へ『行列』が贈った曲に集まる“強烈”違和感「児童養護施設へ支援を」マラソンの趣旨“無視”の不見識
『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)でチャリティーマラソンに挑戦し、無事、番組放送中に両国国技館にゴールしたお笑いタレントのやす子。 【写真あり】やす子の原点「美少女卒アル」も…彼女を知る3人の証言者 やす子がゴールしてから、約20分後にスタートした番組『行列のできる相談所』(同)は「チャリティーランナーやす子がやってくるSP」と題し、両国・国技館のスタジオから生放送。走り終えたばかりのやす子を招き「サプライズで祝福」として、2つのプレゼントが贈られた。 まずは、漫画家・浦沢直樹氏の『20世紀少年』が大好きというやす子に、浦沢氏から直筆のイラスト色紙とメッセージが贈られた。イラストは、中央にやす子が描かれ、両脇には浦沢氏の柔道漫画『YAWARA!』の主人公・猪熊柔と柔の祖父・猪熊滋悟郎が描かれたものだった。やす子は「家宝にします!」と大喜びの様子だった。 事前に、やす子は「会いたい人」として名前をあげていたのが、ロックバンド「サンボマスター」だったが、彼らはスケジュールの都合で出演がかなわず。その代わりにと呼ばれたのが、これまで『24時間テレビ』で4回、ランナーを祝福するために歌ったことがあるという、歌手の木山裕策だった。木山は、自身の長男と三男も連れて、スタジオに登場。 番組の最終盤で、木山は大ヒットしたデビュー曲『home』を、やす子をねぎらうために歌った。 やす子は頭を軽く上下させ拍子を取りながら、木山の歌に聞き入っていた。木山が歌い終わると、やす子は「うわっ、ありがとうございます。めっちゃ、刺さりました」とお礼の言葉を述べた。番組の最後に、やす子は「素敵な機会をありがとうございました」と話し、番組は終了した。 しかし、SNS上では、選曲に違和感を覚えるという声が相次いだ。Xには、こんな投稿があがった。 《homeをやす子ちゃんに贈るのはちょっと違くないか?》 《養護施設出身のやす子のご褒美が 木山裕策さんのHome? いい歌よ! いい歌だけどなんかモヤる…》 《homeがないやす子に home贈るって》 《木山裕策の「home」は良い曲だと思うけど、やす子が自身の境遇を踏まえて、児童養護施設への支援のための募金マラソンをやった後に歌うには、両親2人が“普通”に仲良くて、子を屈託なく愛していて、帰る家・家族があるという、ガチガチ保守的な「良い家族」像ソングすぎて、どうなの……?》 芸能担当記者が言う。 「『home』という歌は、父から子どもに対して『家に帰ろう』というメッセージを歌うのですが、やす子さんは2歳のときに両親が離婚して母子家庭で育ち、生活が貧しく、高校時代は児童養護施設で生活してきました。今回、そんな自らの経歴を踏まえ、児童養護施設のための募金をマラソンを通じて呼びかけたのです。マラソン企画の趣旨を無視したかのような選曲に疑問を抱く声や、歌詞の内容がやす子さんには酷なのではないか、と批判する声もあります」 木山と「home」に罪はない。短絡的に、なんでも「感動」と結びつけようとする局の姿勢こそ、考え直されるべきではないか。
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