自民・公明、15年ぶり過半数割れ 石破首相の目標議席に届かず
第50回衆院選は27日投開票され、自民と公明の与党は公示前勢力(279議席)を大幅に減らし、過半数(233議席)を割り込んだ。自公の過半数割れは、民主党政権が誕生した2009年衆院選以来、15年ぶり。自民党派閥の裏金問題に関与した46人のうち28人が落選、18人が当選した。公明党の石井啓一代表も敗れた。目標議席を「自公で過半数」としていた石破茂首相(自民党総裁)の責任が問われる事態で、連立政権の枠組み拡大を模索する可能性がある。立憲民主党は政権批判票の受け皿となり、公示前勢力(98議席)から大幅に増やして140議席を超えた。国民民主党は公示前(7議席)の4倍に達し、日本維新の会は議席を減らした。 【写真複数】小選挙区で落選確実となり、厳しい表情を見せる二階俊博氏の息子・伸康氏 小選挙区の投票率は朝日新聞の推計で53・11%前後となり、前回の2021年衆院選の55・93%を下回る見通し。女性の当選者は過去最多の70人に達した。現職閣僚では、牧原秀樹法相(埼玉5区)と小里泰弘農林水産相(鹿児島3区)が落選した。
朝日新聞社