ハマスの大規模攻撃から1年 各地で犠牲者を追悼…
日テレNEWS NNN
パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘のきっかけとなったイスラム組織ハマスの大規模攻撃から、7日で1年を迎え、犠牲者の追悼集会が開かれました。 NNNニルオズ 後閑駿一記者 「ハマスの襲撃を受けたガザ地区近郊の集落では、犠牲者を悼むとともに平和を願って記念植樹が行われています」 ガザ地区近郊の集落ニルオズでは、7日、犠牲者への追悼と、人質の解放を願って集会が開かれました。住民の多くは今も避難生活を余儀なくされる中で、攻撃から1年を迎えています。 ニルオズの住民 エイヤルさん 「(この1年は)毎日が大変でした。壊された生活をなんとか立て直していかないといけません」 一方、イスラエル西部の都市テルアビブでは、ハマスの大規模攻撃で亡くなった人たちの遺族が、追悼式典を開きました。 遺族らは、「責任を取ることから始めなければならない」として、政府の対応を批判し、攻撃を未然に防げなかったことについて、調査委員会の設置を求めました。 こうした中、ハマスは声明を発表し、1年前の攻撃は「成功した作戦だった」とした上で、「人質の身の危険は日に日に増している」と、イスラエル側をけん制しました。 一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカの議員団の訪問を受け、「アメリカ政府の支援を受けて、 我々はライオンのように戦っている」と述べて、強硬姿勢を示しました。 ガザ地区の戦闘では保健当局がこれまでに4万2000人近くが死亡したと発表していて、民間人の犠牲も増え続けています。