中日・バンテリン1000勝目、決勝打のカリステは四女の1歳誕生日…「家族を守らないといけない」記念日かさなる
◇23日 中日2―1広島(バンテリン) 中日は23日、バンテリンドームナゴヤでの広島戦に2―1で競り勝ち、同球場通算1000勝を飾った。同点の8回にオルランド・カリステ内野手(32)が貴重な決勝打を放ち、直前のピンチをしのいだ松山晋也投手が24歳のバースデー登板で今季2勝目を挙げた。チームは5カードぶりの勝ち越しを決めた。 ”ミレニアム”な勝利にふさわしいしびれる勝ち方で本拠地を沸かせた。1997年の開場から28年目を迎えたバンテリンドームでドラゴンズが積み上げた1000勝目。その記念すべき1勝をバットでたぐり寄せたのはカリステだった。 先制したものの同点に追い付かれて迎えた終盤の8回。1死二塁の好機で打席に立ち、広島の右腕・島内と相対した。「とにかくランナーをかえそうと思って打てる球を待っていた」。2ボールからの3球目。甘く入ってきたチェンジアップを見逃さず振り切った打球は左翼手の横へ落ちた。二走・山本が勝ち越しのホームを踏むと、カリステは一塁塁上で力強くガッツポーズ。喜びを体全体で爆発させた。 勝負の世界は紙一重。昨年9月1日には敵地で同じく島内のチェンジアップを捉えて決勝ソロを放った。前日の22日は2点を追う8回に島内の直球の前に空振り三振。「もちろんヒットを打てる確証はないけど、スコアラーさんからもらっているデータを基に戦える準備はできているよ」。人事を尽くして天命を待つ―。最後は「きょう打てたのは神様のおかげです」とお決まりのセリフで謙虚に神のご加護に感謝した。 チームのバンテリンドーム1000勝目だけでなく、この日はカリステの四女の1歳の誕生日と特別な日だった。「お父さんとして家族を守らないといけない立場。勝てたというのもありますし、きょうは娘にいいプレゼントができたと思います」。娘の誕生日に家族はそろってバンテリンドームで観戦し、試合終了後にはグラウンドで記念撮影。最高の記念日のお祝いとなった。
中日スポーツ