【とっておきメモ】重賞初制覇の永島まなみ騎手、裏方で支えてくれる姉へ家族へ最高の恩返し
<とっておきメモ> <マーメイドS>◇16日=京都◇G3◇芝2000メートル◇3歳上牝◇出走16頭 【写真】関係者に握手を求められ、笑顔で手を差し出す永島騎手 デビュー4年目の永島まなみ騎手(21=高橋康)が4番人気アリスヴェリテ(牝4、中竹)で見事に逃げ切り、10度目の挑戦で待望のJRA重賞初制覇を果たした。 永島まなみ騎手の姉みなみさん(25)はバレットとして妹を支えている。バレットとは競馬開催日に馬具の準備や管理をする裏方で、騎手を支えるスタッフのこと。この日も万全の準備で送り出し、間近で勝利を見届けた。 「気付いたら泣いていました。ホッとしたのが一番大きいかなと思います。最終レースに乗っていたので、話はできなかったのですが、グータッチをしました」 4歳違いの姉妹。昔から負けず嫌いの妹を見てきた。競馬の日はグッと考え込んでしまうところを、雑談などで紛らわす。平日はよくテレビ電話がかかってくるそうで「まなみが洗濯物を干している映像が映ってたりします(笑い)」。姉妹の仲の良さもリラックスにつながっているのだろう。ちなみに、この日は母も応援に来ていたそう。母へ、姉へ、父へ。最高の恩返しとなったはずだ。【中央競馬担当=下村琴葉】