車椅子でオリジナル曲を熱唱する関本さん（宮津市文珠・天橋立ホテル）

　京都府宮津市や与謝野町、伊根町の経営者らでつくる「宮津ロータリークラブ」の創立70周年記念ライブが、同市文珠の天橋立ホテルであった。脳性まひで車椅子生活を送るシンガー・ソングライター関本泰輝さん（21）=亀岡市=が温かく優しい歌声を披露し、節目を迎えた会員らを感動で包んだ。 　関本さんは、脳性まひを患いながらもボイストレーニングを重ね、昨年にメジャーデビューアルバム「僕が僕であること」をリリースした。 　9日に開かれたライブでは関本さんが、作曲家ACOON　HIBINO（エイコン・ヒビノ）さんのキーボードと、バイオリニスト西村泳子さんの演奏に合わせて全5曲を熱唱。「輝いていたい　そんな自分でありたい」などの歌詞を盛り込んだ曲をはじめ、母親への感謝をつづった曲、一青窈さんの「ハナミズキ」を歌い、参加者が拍手を送った。 　ライブの前に同クラブ70周年記念例会があり、天橋立と同じ、日本三景のある宮城県松島町や広島県廿日市市のロータリークラブの会員も出席。宮津ロータリークラブの徳田誠一郎会長は「70年の間、バトンをつないできた。30年後の100年を目指したい」と述べた。