Luma AI、新しい画像生成AI「Photon」を発表
画像を作り出す生成人工知能(AI)モデルは増え続けている。 AI企業のLuma AIは米国時間11月25日、テキストから画像を生成する新しいモデル「Photon」を発表した。デザイナーやクリエイター向けのPhotonは、「Dream Machine」をベースとしている。Dream Machineは、ユーザーがアップロードした画像から短い動画クリップを作成できるLuma AIの動画生成AIだ。 Dream Machineと同様に、Photonは誰もが使えるように設計されており、「デザイナーや映画制作者、視覚的に物事を考える人、小規模な企業、教育者など、身の回りの世界を構築する人々」をターゲットにしているとリリースでは説明されている。これには、ファッションから建築まであらゆる分野のユースケースが含まれる。 Photonは、複数画像の出力と高速なテキストレンダリングが特徴で、Luma独自の「Universal Transformer」アーキテクチャーをベースとしているため、「比較可能なほかのモデルよりも800%高速かつ低コスト」だと同社は主張している。類似の生成ツールと同じく、作業を進めながらプロンプトを微調整したり、生成された画像を編集したりカスタマイズしたりできる。 Luma AIは、2024年中にリリースされるかもしれないPhotonのAPIも発表した。スケーラブルなこのAPIにより、開発者は、テキストや画像から画像コンテンツを生成できるようになる。 AH Capital ManagementのゼネラルパートナーでLuma AIの取締役であるAnjney Midha氏は、リリースで次のように述べている。「Luma AIが持つ真に不思議な力は、クリエイター各自のユニークなクリエイティブDNA(参考画像やスタイル、経歴)の拠り所となる中で発揮される。しかし一方で、Dream Machineは各ユーザーのクリエイティブな歩みとともに学習して進化する」 Luma AIはユーザーに対して、Dream MachineとPhotonを、ユーザー固有の背景やニーズを理解できる真のクリエイティブな協力者と考えるよう求めている。ある人物の写真をアップロードして再利用可能な「キャラクター」を生成できる機能もあり、Photonは画像を1つだけ使用するいくつかのシナリオにそのキャラクターをはめ込める。ブレインストーミング活動に理想的なツールだ。人物写真をアップロードして、プロンプトに「@character」を含めれば、この機能が有効になる。 だが、ZDNET向けのデモでは、Photonは、特定の姿勢のキャラクターについては自然に見える表情をレンダリングする上でいくつかの問題を抱えているようで、ディープフェイクなどの悪用の可能性に関する懸念がすぐに思い浮かんだ。 利用に関するLumaのガイドラインには、コンテンツのモデレーションに関する注意書きがあり、生成画像を削除する場合もあると述べている。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。