ポルシェ、新型「911カレラS」「911カレラSカブリオレ」予約受注開始
ポルシェジャパンは1月9日、新型「911 カレラS」「911 カレラS カブリオレ」の予約受注を開始した。トランスミッションは8速PDKのみの設定で、ステアリングは右/左を選択可能。価格は911 カレラSが2203万円、911 カレラS カブリオレが2457万円。 【画像】ポルシェ911 カレラS 911 カレラSは、「911 カレラ」と「911 カレラGTS」の間を埋めるモデル。デザインは先代の911ターボモデルをベースにクーペとカブリオレを用意。パワートレーンも大幅に改良され、先代の「911 カレラGTS」に匹敵するパフォーマンスを発揮するという。 水平対向6気筒 3.0リッターツインターボエンジンは新型「911 カレラS」に搭載するために根本的にアップグレード。最高出力は先代モデルを22kW(30PS)上まわる353kW(480PS)、最大トルクは530Nmで、性能と効率を高めるために新しいターボチャージャーを装備し、特にチャージエア冷却が徹底的に最適化された。 パフォーマンスでは、8速PDKを採用するカレラSクーペが、0-100km/h加速3.3秒、最高速は308km/hに達する。 ■ 豊富な標準装備と専用オプション カレラSの標準装備は、大幅にアップグレードされ、スタッガードタイヤを装着した20/21インチカレラSホイール、シルバーのテールパイプを備えたスポーツエグゾーストシステム、カレラには設定がないポルシェトルクベクトリングプラス(PTV+)が含まれる。新しいブレーキシステムはドライビングダイナミクスの面で大幅にアップグレードされ、911 カレラGTSと同じく標準装備されるレッドのブレーキキャリパー、そしてフロント408mm、リア380mmのディスクが装着される。 パフォーマンスを向上させるオプションとして、要望に応じてサーキットで実証済みのポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)システムと、10mm低い車高とリアホイールステアリングを組み合わせたPASMスポーツサスペンションを提供。油圧ダンパーは先代モデルよりも最適化されて精度と応答性が増し、ドライバビリティを向上。リアアクスルステアリングと組み合わせたステアリングはよりダイレクトになりフロントアクスルの運動特性も調整された。これによってさらに俊敏でダイレクトなハンドリングを実現するとともに、高速走行時の安定性も大幅に向上するという。 インテリアは、ブラックのレザーパッケージが標準装備され、クーペのシート、ヘッドレスト、ダッシュボード、ドアパネル、オプションのリアシートシステムは、スムースレザートリムで仕上げられた。他のカレラモデルと同様に、標準の2シーターレイアウトの代わりに可倒式リアシートを追加料金なしで利用することもでき、カブリオレのリアシートシステムは標準装備とした。 車室内の広い範囲をカバーするレザーを、グローブボックスリッド、サイドパネル、シートベースなど、さらに広範囲に使用するオプションも用意。要望に応じてクレヨンのコントラストステッチの追加も可能。 そのほか、カレラSには全モデルシリーズのアップグレードされた標準装備が採用されており、マトリックスLEDヘッドライトやワイヤレススマートフォンチャージャーなどが含まれる。オプションには、フロントアクスルのリフトシステム、革新的なHDマトリックスLEDヘッドライト、サーキット走行に最適なポルシェトラックプレシジョンアプリを含むスポーツクロノパッケージなども含まれる。
Car Watch,編集部:椿山和雄