（写真：HTB北海道ニュース）

札幌に住む１０代の男子大学生が、ＳＮＳのＸで知り合った台湾出身を名乗る女から１８５万円をだまし取られる詐欺事件がありました。被害にあったのは札幌市中央区に住む１０代の男子大学生です。 ことし６月、男子大学生がＸに「友人が欲しい」といった趣旨の投稿をしたところ、台湾出身の金融業を名乗る女から返信がありました。 ２人は、ＬＩＮＥのアカウントを交換してやりとりを続け、女から「あなたと良い未来を持ちたい」などと交際をほのめかすメッセージが届くなど仲を深めていったということです。 その後、男子大学生は女から「私が買っている通貨は市場に出るとしばらく値上がりしますから、絶対に損はしませんよ」とＮＰＣという暗号資産の購入をもちかけられます。 男子大学生は女の指示に従い、７月５日から８月３１日まであわせて８回ほど指定された暗号資産取引所におよそ１８５万円を送金してしまいました。 男子大学生は自ら貯めていた金のほか家族からも借りて工面したということです。 その後、男子大学生が利益を引き出そうとしたところ、女から「出金するのにお金がかかる」などと言われ詐欺だと気づき、親とともに警察に被害を申し出たということです。 警察は「ＳＮＳで知り合った相手から現金を要求された場合は詐欺を疑ってほしい」と注意を呼びかけるとともに、「警察相談専用電話＃９１１０」を活用してほしいとしています。