朝焼けの紅葉、水鏡に映え 十和田・蔦沼
十和田八幡平国立公園の蔦沼(十和田市)で、紅葉が見頃を迎えている。25日早朝は穏やかな晴天に恵まれ、山の黄色や赤色の葉が朝日に照らされると、なぎの蔦沼が水鏡に。日の出前から待ち構えていた観光客や写真愛好家ら約120人が感嘆の声を上げ、しきりにシャッターを切った。 同日は風がほとんどない絶好の条件。午前6時20分すぎ、差し始めた朝日が山の頂から徐々に紅葉を照らし出し、波のない水面を鮮やかに彩っていった。 さいたま市から訪れた北原恵子さん(75)は「初めて来たが最高。すてきな光景を見られて幸せ」と目頭を熱くしていた。 公園管理事務所によると、見頃は28日ごろまで。ただ、担当者は「紅葉の色づきが例年より遅いため、天候次第では11月上旬まで楽しめるかも」とも話す。 蔦沼は周辺国道の渋滞対策と環境保全のため、31日まで入場制限を実施中。早朝(午前5~7時半)は予約制で、既に定員に達している。
デーリー東北新聞社