ハフィントンポスト日本版開設6カ月 松浦編集長「コメント数まだ足りない」
これまでは、ニュースに関する意見や思いは「井戸端会議」止まりで、実際に政治などに届くことはなかった。ネット上で意見が集まり、それがリアルにつながる。そこをやっていきたい。ネットの声というのは、何も政治についてだけでなく、社会問題やスポーツについてもある。そういった声が、世の中へのアクションにつながればいい。 ただ、必ずしもわれわれが主導権を持っていなくてもいいと考えている。ハフィントンに集まったコメントを、ユーザーやブロガーが取り上げたり、別のメディアが扱ったりして火がついても構わない。10年後の日本が改善するようなアクションにつながることが大事。新聞やテレビ、雑誌はそれができていると思う。 これまでは新聞社などメディアの取材が議論のきっかけだったが、ネットユーザーの「集合知」が最終的にアクションにたどりつけばいい。 松浦茂樹(まつうら・しげき) 1974年札幌市生まれ。東京理科大学工学部経営工学卒業後、人工衛星のシステムエンジニアに。その後、ネットワークインフラの技術者などIT関連の職を経験し、ライブドアに入社。ライブドアではポータルサイトの統括や「やわらか戦車」のシステムディレクターなどを担当。ブロゴスなどの立ち上げにも関わる。ワイアード、グリーを経て2013年3月より現職。