暗号資産レンディング再生、7つの予測──ビットコインETF、DeFi、ステーブルコイン…
7. DeFi(分散型金融)の監督強化
この強気サイクルは、主にDEX(分散型取引所)やレンディングプラットフォームのような、以前は規制されていなかった市場における監視の強化が予想されるため、以前のサイクルとは明らかに異なるものになるだろう。 世界中の金融規制当局は、顧客が誰であるか分からないプラットフォームの重要性と取引高が増加していることを十分に認識している。これらのプラットフォームの多くは、完全に中央集権化された運営チームを持っており、規制要件のターゲットとなるだろう。 実際のところ、このような要因から、当局が少数のDeFiプロジェクトを見せしめにする結果となるだろう。規制当局の攻撃的な姿勢は、取り締まりの矢面に立つ「DeFiの殉教者」を生み出す可能性が高い。 これらの名目上「分散型」なプラットフォームがKYCを実施し、規制に従わなければならなくなれば、完全に規制された取引所か、真に規制されていない取引所に移動することで、こうしたプラットフォームの取引高は枯渇するだろう。 次なる強気相場は、金融の成長とイノベーションだけでなく、業界の成熟がポイントとなる。ビットコインのブロックが生まれるごとに、私たちは金融の未来を築いている。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Shutterstock|原文:7 Predictions About the Crypto Lending Landscape in 2024
CoinDesk Japan 編集部