【プレビュー】勝ち点3のために求められるは攻守でのタフさ。U等々力で川崎Fと広島が激突|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは6月29日から30日にかけて第21節が開催。UvanceとどろきスタジアムbyFujitsuでは、川崎フロンターレとサンフレッチェ広島が対戦する。 ●【動画】ロングレンジ弾|J1リーグ前半戦
対照的な両者の対戦だ。15位と苦しむ川崎Fと好調を維持する5位の広島が相対する。 シーズン前には上位争いが期待されながら、ここまで5勝7分8敗。ここ3試合勝利なしと川崎Fはなかなかトンネルから抜け出すことができていない。前節の湘南ベルマーレとの神奈川ダービーも先手を奪いつつ圧倒する時間帯を作ることに成功したが、追加点が生まれず、逆に失点を喫してドロー決着となった。前々節のアルビレックス新潟戦も引き分け、直近2試合で下位のチームから勝ち点3を手にすることができなかったことは課題として残る。 実際、新潟戦、湘南戦ともに先制点を奪いながら勝ち切れていないこともあり、耐えなければいけない時間帯にどう失点をせずに乗り切るかは、チームとしてフォーカスしていく必要があるだろう。今節はカウンターとクロスに強みのある広島が相手とあって、難しい時間帯にどうやって自分たちのペースに持っていくかが鍵を握る。パリ五輪のメンバー発表前、最後の試合とあって高井幸大のプレーには注目したいところだ。 一方、広島は厳しい日程の中での連戦が続いている。それでも復調傾向にあるチームは、第13節の横浜F・マリノス戦こそ敗れたが、前々節の柏レイソル戦に競り勝つと、前節はアルビレックス新潟を相手に先手を奪われながらも追いついてドロー決着。川村拓夢の移籍が決まるなど、台所事情も難しい状況の中で粘り強い戦いを見せたことで勝ち点を積み重ねるに至った。 チームとしても選手を入れ替えながら総力で勝ち点を得ることができているのはプラスだ。強度の高いプレーから鋭いカウンターも繰り出すことができている。また怪我から復調してきたドウグラス・ヴィエイラにもゴールが生まれ、大橋祐紀も直近3試合で2ゴールをマーク。前線の選手が元気なのもチームにとって大きい。6月の最後の試合ではしっかりと勝利を手にし、来月へと繋げていきたいところだ。注目はチーム内得点王の大橋。勝利に導くゴールを奪うことができるか。 『川崎市制100周年記念試合』として開催される今節。6月の最終戦で歓喜の声を上げるのはどちらか。注目の試合は29日19時キックオフだ。