5日間の暴飲暴食による体重への影響はほとんどなし? 研究により判明
※この記事は、海外のサイト『ランナーズ・ワールド』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 人生はバランスが大切。激しいワークアウトに取り組む日があれば、一日中Netflix三昧の日もあるし、全食野菜を食べた次の日の夕食がチョコレートケーキなんてことも。いろいろな食べ方が混ざっても問題はない。 連休や休暇の間いつもの健康習慣から離れることに、つい考え過ぎてしまうこともあるけれど、これも人生のバランスの一部。とはいえ贅沢なひとときを過ごしていると、食べ物の過剰摂取が短期的、長期的な健康と栄養目標にどう影響するか、疑問に思うのも自然なこと。普段の食習慣を変えたら、一週間でどれくらい体重が増えるの? 実はそれほど多くはないので安心して。今回は1週間で増加しうる体重について、研究結果をご紹介。
1週間で増える体重はどのくらい?
医学誌『JAMAネットワークオープン』に掲載された、368人を対象とした12ヵ月間の研究では、体重が一週間で約0.3%変動することが分かったという。さらにこの研究によると、アメリカではホリデーシーズン(クリスマス、新年、イースター)に体重が増える人がもっとも多く、その量は最大900g程度だったという。 また医学誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・フィジオロジーエンドクリノロジー・アンド・メタボリズム』に掲載された別の研究では、ときどきカロリー摂取量を増やしても、一週間で増加する体重には影響しない可能性が高いことが示されている。 この結論に至るのに、オーストラリアのディーキン大学の研究者らは平均年齢22歳の健康な若者8人を集め、二つの異なる期間(連休を模した5日間と、長期に渡る慢性的な過食を模した28日間)彼らに高カロリーの食事を食べてもらったという。それぞれの期間中、彼らは通常よりも一日あたり約1,000kcal多いカロリーを摂取。過剰カロリーの多くは、ポテトチップス、チョコレートなどの加工食品や高カロリーの飲み物で構成され、摂取カロリーは通常より約46%多かった。そして研究期間の開始前とそれぞれの期間の終了時に、参加者の体重、脂肪量、血糖値、インスリン値を測定した。 5日間の実験の終了時、参加者の内臓脂肪(腹部臓器の周囲に蓄積する有害物質)は14%増加。とはいえ、5日間の暴飲暴食の影響はほかの体組成測定にほとんど出ず、実際、総体重や体脂肪量にも大きな差は出なかったという。しかし、28日間の実験の終了時は異なる結果に。カロリーの過剰摂取を一ヶ月続けたところ、彼らの脂肪は約1.3kg、平均体重も約1.6kg増加した。