2030年秋開業がほぼ確実 カジノやホテル・劇場などが集まった複合施設「IR(統合型リゾート)」 事業者「解除権」放棄へ 大阪
大阪・夢洲での開業を見込む、カジノやホテル・劇場などが集まった複合施設「IR(統合型リゾート)」の工事をめぐり、事業者が違約金なしで撤退できる「解除権」を放棄する方針を固め、2030年秋の開業がほぼ確実となったことがわかりました。 大阪府市と事業者が締結した基本協定では資金調達や土地の整備などの条件が整わなければ業者側が違約金なしで事業から撤退できる「解除権」が与えられていました。 解除権は再来年の秋まで公使が可能でしたが、関係者によりますと事業者が解除権を放棄する意向を固め、明日にも大阪府市などが方針を発表するということです。 今後、大阪市から土地の引き渡しを受けて今月末に準備工事に着手する予定で2030年秋の開業はほぼ確実とみられています。 同じ夢洲で開催される大阪・関西万博では開催期間中にIRの工事が重なり景観や騒音への懸念から万博協会の会長らが工事中断を求めていました。 中断によりIR事業の継続が危ぶまれた場合事業者が「解除権」を行使する可能性もあり、工事の進め方について協議が進んでいましたが、一定の方針がまとまったとみられ府市などはあわせて万博期間中の対応策についても明らかにする見通しです。
ABCテレビ