【東海S】武豊騎手は得意コースで勝率25.3%、連対率48.0% 東大HCが京都ダート1800mを徹底検証
芝で活躍の種牡馬が好調
続いては種牡馬別成績を紹介する。 <京都ダート1800m・過去5年の種牡馬別成績> ルーラーシップ【14-5-14-81】勝率12.3%/連対率16.7%/複勝率28.9% ハーツクライ【11-11-6-70】勝率11.2%/連対率22.4%/複勝率28.6% エンパイアメーカー【11-9-4-43】勝率16.4%/連対率29.9%/複勝率35.8% トップは14勝でルーラーシップ。中でも2歳馬は【3-1-1-4】で勝率33.3%、単勝回収率158%と非常に優秀。3歳【9-3-8-58】勝率11.5%、4歳以上【2-1-5-19】同7.4%と、年齢を重ねるごとに勝率が低下しており、、狙うなら若くて勢いのある馬が良いだろう。 11勝、2着11回で2位にランクインしたのはハーツクライ。こちらはルーラーシップとは逆で4歳以上で成績が上昇。2、3歳【3-7-4-40】勝率5.6%、4歳【5-2-1-14】勝率22.7%、5歳【3-1-1-9】勝率21.4%となっている。特に5歳は単勝回収率310%、複勝回収率116%と妙味も十分だ。 3位は11勝、2着9回でエンパイアメーカー。単勝回収率119%、複勝回収率106%とどちらもプラス域。勝率も16.4%で上位2頭を上回っている。 その他、このコースと好相性なのがダノンレジェンド。【2-5-1-6】で複勝率57.1%、複勝回収率182%と安定感を発揮している。今年の東海Sには産駒のミッキーヌチバナが出走する予定だ。他では、オメガギネスの父ロゴタイプは【1-0-0-4】、ブライアンセンスの父ホッコータルマエは【4-2-2-43】で単勝回収率198%を記録している。 最後は騎手別成績をチェックしていこう。 <京都ダート1800m・過去5年の騎手別成績> 松山弘平【19-17-14-107】勝率12.1%/連対率22.9%/複勝率31.8% 武豊【19-17-3-36】勝率25.3%/連対率48.0%/複勝率52.0% 幸英明【18-23-16-115】勝率10.5%/連対率23.8%/複勝率33.1% トップは松山弘平騎手。末脚を生かす騎乗に長けており、上がり3F最速を記録した馬は【13-3-2-1】で勝率68.4%、複勝率94.7%という驚きの成績だ。前走で上がり3F最速だった馬に騎乗した場合も【2-1-6-8】複勝率52.9%、単複の回収率はともにプラス域だ。また、2~4枠での複勝回収率が100%を超えており、内枠で狙いたい。 3着数の差で惜しくも2位となったのが、淀の鬼・武豊騎手だ。逃げた際は【4-4-1-1】で複勝率90%と圧巻の成績。全19勝のうち16勝を逃げ先行で挙げており、前で競馬ができる馬に騎乗した際は信頼度が高い。単勝回収率は1、4、8枠でプラスであり、内枠から外枠どこからでも結果が出せるオールラウンダーだ。 3位は幸英明騎手。京都ダート1800mで行われたみやこSでは19年のヴェンジェンス(7番人気1着)や23年のメイクアリープ(6番人気2着)など複数穴を開けている。重賞成績【1-2-0-0】で単勝回収率623%、複勝回収率283%、ここ5年ではパーフェクト連対を果たしており、必ず買い目に入れておきたい。 今年の東海Sでは松山騎手がミッキーヌチバナ、武騎手がスマッシングハーツ、幸騎手がタイセイドレフォンに騎乗予定。ほか注目馬では、オメガギネスに騎乗予定の戸崎圭太騎手はサンプル数が少ないが【0-0-0-5】、ブライアンセンスに騎乗予定の岩田望来騎手は【13-7-12-83】複勝率27.8%という成績を残している。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
東大ホースメンクラブ